腸を整えて鬱陶しい季節を元気に過ごす「もずくと卵のふわとろスープ」|管理栄養士が教える健康スープ
旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することで健康やスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。
ジメジメする日が続いたり気圧の変化が大きかったりと「なんとなくお疲れ気味.」..なんて方も多いのではないでしょうか?
さまざまな体の不調には腸内環境の悪化も関係していることがあります。今回は腸を癒やすスープをご紹介します。
暑くなる季節は腸が疲れやすい
腸は、私達が食べた食事の栄養を吸収してくれる場所ですが、腸がきちんと機能していないと栄養の吸収効率も下がってしまいます。
その腸の機能低下の原因の一つが冷えです。氷の入った冷たい飲み物やアイス、クーラーのかけすぎは身体の状態を一定に保つための自律神経が乱れて
さらに腸が冷えることで悪玉菌が増える原因にもなります。
そういった意味では食べる食材を意識することも大事ですが、食べ物の温度や食事の中にスープを加えて胃腸を温めることも意識していきましょう。
善玉菌のエサをとってあげよう
今回使用するもずくとオクラには、善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維が豊富に含まれています。水溶性食物繊維は、便を柔らかくすることで便秘を改善し、腸内環境を整えてくれたり、血糖値を安定させてくれるダイエット効果もあります。
また、生姜には血流を促進する働きがあるため、冷房などで体が冷えた時の血流アップにも効果的です。
それでは栄養たっぷりな腸が喜ぶスープをご紹介いたします。
【材料】(二人分)
もずく...40g
オクラ...2本
卵...1個
生姜...1片
いりごま...小さじ1/2
だし汁... 400cc
醤油...大さじ1
塩...小さじ1/2
【作り方】
①もずくは塩抜きをし、生姜はすりおろして卵は溶いておく。オクラのガクをむいて1cm幅の輪切りにする。
②鍋にだし汁を入れて中火にかけ煮立ったらもずくとオクラ、生姜を入れ一分ほど煮込む。オクラに火が通ったら、醤油と塩、溶き卵を入れてひと煮立ちさせ火を止めいりごまを入れ、器に盛る。
AUTHOR
圓尾和紀
株式会社ふること代表。管理栄養士、フードコーディネーター。“伝統食の良いところを現代に取り入れる“をコンセプトに活動している。著書『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。
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