梅雨のだるさを吹き飛ばす「あさりとキムチの豆乳スープ」|管理栄養士が教える健康スープ
旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することで健康やスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。
梅雨に入り雨が多くなるとやる気が出なかったり、頭痛や肩こりが悪化するなど、体調不良で悩まれる方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな憂鬱になりがちな梅雨にぴったりのココロとカラダのバランスを整えるスープをご紹介いたします。
天候と女性ホルモンの関係
梅雨に起こる体調不良の大きな原因の一つは、自律神経の乱れにあります。自律神経は交感神経と副交感神経のバランスで成り立っていますが、梅雨時は気圧が下がることにより、副交感神経が優位になりやすく、スイッチの切り替えがうまくいかなくなりがちです。特に女性は加齢や月経リズム、生活習慣やストレスからも女性ホルモンが乱れがちなため、天候により自律神経へ影響を受けやすいのです。
ホルモンバランスを整える食材
自律神経や女性ホルモンのバランスを整える為には、規則正しい生活に加え、必要な栄養素を補うことも大切です。今回使用する食材には効果的な栄養がしっかり含まれています。
『豆乳』
ポリフェノールが、血液をサラサラにし女性ホルモンを整えてくれたり、むくみを解消や疲労回復、アンチエイジング効果も期待できます。
また、マグネシウムが緊張した筋肉をほぐし、偏頭痛を和らげる効果があります。
『あさり』
鉄分を摂取することによりエネルギーを生み出してくれることで、ダルさを緩和させる効果があります。
『ニラ』
アリシンは疲労回復に、カリウムはむくみの解消につながります。
『キムチ』
植物性乳酸菌が腸に届き、腸内環境が整えることで幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌量が増え、自律神経と女性ホルモンを整えることに繋がります。
それではこれらの食材を使った、ホッとこころを満たしながらホルモンまで整えてくれるココロとカラダに優しいスープをご紹介いたします。
「材料」(二人分)
あさり(砂抜き)...250g
ニラ...2本
キムチ...40g
だし汁...400ml
無調整豆乳...50ml
白味噌...小さじ2
作り方
①あさりは殻と殻をこすり合わせてよく洗い、水をきる。ニラは3cmの長さに切る。
②鍋にだし汁を入れ沸いたら、あさりを入れて煮立たせる。あさりの口が開いたらキムチ、ニラを入れて煮立ったら無調整豆乳を加えて溶かし沸騰直前で火を止め、白味噌で味を整る。器に盛る。
AUTHOR
圓尾和紀
株式会社ふること代表。管理栄養士、フードコーディネーター。“伝統食の良いところを現代に取り入れる“をコンセプトに活動している。著書『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。
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