婦人科検診、なぜ痛い?カーテンの向こう側で何が行われているか、あなたは理解している?医師に聞いた

 婦人科検診、なぜ痛い?カーテンの向こう側で何が行われているか、あなたは理解している?医師に聞いた
Adobe Stock
広告

――腟鏡診以外の検査でも、痛みを感じるポイントはあるのでしょうか。

犬飼先生:双合診は器具を使いませんが、指を腟内に入れ、もう片方の手でおなかをおさえるので、お腹のなかに癒着があったり、異常があったりする方は痛みを感じやすいのではないかと思います。そもそも腟内に指を入れているので、そこに違和感を持つ方は多いのではないでしょうか。

また、子宮頚部の細胞診ではヘラやブラシ状の器具を使って、腟内の細胞を擦り取りますので、そこに痛みや違和感があるという方もいらっしゃるかもしれません。擦り取るといってもゴシゴシやっているわけではなく、ブラシ自体も柔らかいもの。腟部は皮膚よりも出血しやすいので、多少出血を伴うこともありますが、いずれも数十秒もかからない検査です。

ですので、強い痛みを感じるという方は緊張や不安、恐怖心から体に力が入ってしまうことが原因なのかなとも思います。力が入っているとなかなか器具を挿入できず、その分痛みが増すこともありますし。検査をスムーズに進めるためにも、なるべくリラックスすることが痛みを軽減するコツですね。

何をするのかを把握してリラックスに繋げる

――検査だと思うと身構えてしまう方も少なくないと思いますが、リラックスするコツはありますか?

犬飼先生:やっぱり「何をされているんだろう」という不信感が、不安や恐怖心に繋がっているように思います。ですので、どんな検査があって、何をするのかという部分を事前に自分でチェックしておくことをおすすめしたいです。

私も検査を受けるときは今、何をやっているのかを把握することで心構えをして、緊張をほぐしています。それでも器具がなかにあるという感触は明らかに分かりますし、緊張していたら痛みに感じるだろうなとも思いますので、皆さんが不安がる気持ちも分かるのですが、できるだけリラックスしていただけたら。

――たしかに「カーテンの向こうで何をされているか分からない」というのも不安のひとつですね。

犬飼先生:そういった恐怖心をなくすため、何をやっているのかが分かりやすいように、あえてカーテンを付けないという施設や婦人科も最近は多いんですよ。

実は、海外だとカーテンがないことも多いそうです。これはやっぱり、羞恥心に配慮するという日本独特の感覚でもあると思います。とはいえ、逆に「こんなに大きい器具を入れるんですか?」と、それが怖さに繋がる方もいらっしゃいます。

注射をするときに針が刺さるタイミングを見ておきたいという人もいれば、見たくないと顔を背けている人もいますよね。それと同じです。カーテンがないほうが把握ができていいというのであれば、「カーテンを開けてください」と言ってもらえれば開けて対応が可能です。そこは、ご希望を伝えていただけたらと思います。検査する側もなるべく不快感なく受診していただきたいですから。

教えてくれたのは…犬飼加奈先生

犬飼加奈
犬飼加奈先生

春木レディースクリニック 産婦人科専門医。藤田保健衛生大学(現:藤田医科大学)医学部卒業。医療法人豊田会刈谷豊田総合病院 産婦人科や社会医療法人阪南福祉医療センター阪南中央病院(産婦人科)などを経て、同院に。診療における対話を重視し、治療に伴う患者の心と体の負担を最大限減らせるよう常に心掛けている。

広告
  • 2
  • /
  • 2

Text by Mitsue Yoshida

AUTHOR

ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

クスコ
犬飼加奈