肌に優しいナチュラルな虫除けスプレーを手作りする方法【イギリスのハーバルライフに学ぶ】
湿度の高い日本では虫が気になる季節になってきたのではないでしょうか。薄着になるにつれて、悩まされるのが蚊などによる虫刺されですよね。湿度の低い英国では最近地球温暖化で蚊が増えてきているとも言われているようですが、そう言っても日本に比べたらはるかに少なく感じます。今回は肌に優しい安心して使える虫除けレシピをご紹介します。
ドラッグストアで購入できる虫除けスプレーの香りが苦手、肌がかぶれるなんてお悩みはありませんか。子どもや肌の弱い方でも安心して使える自然派の虫除けスプレーが混ぜるだけで簡単に作れるレシピをご紹介します。
虫除け効果のある精油3選
ハッカ油
日本で馴染み深いハッカ。シソ科ハッカ属の多年草のハーブです。ハッカとはミントの品種の一つで、日本で自生している和ハッカのことを指します。海外では、ワシュハッカ(Japanese peppermint)と呼ばれています。ハッカの葉に含まれるメンソールの香りを嫌う虫が多く、虫除けの効果が期待できます。またハッカには抗菌・鎮静・消臭・防腐効果があり生活のさまざまな場面で使えるでしょう。
レモンユーカリ
オーストラリア原産のフトモモ科の常緑高木で、レモンのようなスッキリと爽やかな香り。ユーカリシトリオドラシトロネラールとも呼ばれるレモンユーカリには、シトロネラールという昆虫忌避作用のある成分を多く含み、虫除け効果が高いことが証明されています。抗炎症作用にも優れているため、アウトドアには特におすすめの香りです。
レモングラス
レモングラスはインドが原産のイネ科の多年草。レモングラスの歴史は古く、アジア地域では感染症予防の薬草として使われてきました。タイでは料理にも欠かせないハーブで、また虫除けとしても多く使用されています。蚊だけではなくゴキブリやダニ、ハエ、ノミも嫌う香りと言われています。レモングラスに含まれるシトラールという昆虫忌避作用のある成分が70%以上含まれているため、虫除けに効果的です。
虫除けスプレーの作り方(50ml)
光を通さない遮光スプレーボトル(ガラス製がおすすめ)を用意します。
- ・お好みのキャリアオイル(ホホバオイルなどの植物油)or無水エタノール 5ml
- ・お好みの精油(100%ナチュラルなもの) 10滴
- ・ミネラルウォーターor精製水 45ml
① キャリアオイルor無水エタノールに精油を加え、よく混ぜ合わせます。
② ①にミネラルウォーターor精製水を加え、スプレーボトルに詰めて完成です。
ナチュラルなので、なるべく2週間以内に使い切るようにしましょう。もっと早く使い切ってしまう場合は、遮光ボトルでなくても構いません。またお手軽に手作りしたい場合はミネラルウォーターの代わりに水道水でも大丈夫です。
レモングラスに含まれるシトラールという昆虫忌避作用のある成分は、ゼラニウムの精油にも25%〜40%含まれているのでお好みの精油と混ぜ合わせるのもおすすめ。
今回は昆虫忌避作用のある精油をご紹介しましたが、この香りが苦手な方は必ずご自身が好きと思う香りで作ってみてください。
また肌の弱い方やお子さまなどへは、直接肌につけずお洋服の上から、ベビーカー、タオルなどにスプレーしたり、お家の場合はカーテンや網戸、玄関などに吹き付けるのが良いでしょう。とはいえ山や川など蚊が活発なところに行く場合は、ドラッグストアなどで買える濃度の高いもの使用したり、普段は手作りの安心安全のものを使用したりと使い分けもおすすめです。
是非これからの季節にお試しください。
※自然の恵みたっぷりなハーブですが、治療中の病気がある方や薬を摂取している方、また妊娠中や授乳中、体質に心配がある方は使用にご注意ください。
※使用前に必ずかかりつけの医師にご相談ください。
※ペットのいるご家庭の使用もご注意ください。
AUTHOR
成瀬美紀
2010年にピラティス・ヨガを始める。その後、国内外でピラティスやヨガ・サップヨガなどのインストラクター資格を取得し、東京にてインストラクターとして活動。 現在はイギリスロンドンに在住。
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