産後落ち込み気味だった私が自分にパワーを与えるために大切にした7つのこと
現在シンガポールで5歳になる娘を育てる筆者は、産後すぐに気分が落ち込み気味に。慣れないことの連続と、理想とする母親像に近づけていないことにとても苦しみました。それでも、ちょっとした工夫次第でどんな状況においても、自分を元気づけてパワーを与えることができるということをこの5年間学びました。周りの人を大切にするために、まず自分がやるべきことは自分を大切にすること。今回は、子育てを通して学び、大切にしたいと思っている考え方や筆者自身のライフスタイルについてご紹介します。
母親になることはとてもやりがいのある仕事
ママになるということは大変なこと。5歳の娘をシンガポールで育てる筆者は、よく忍耐力と能力のある母親を心から羨ましく思っています。一方でそんな希望とは裏腹に時に子どもがわけも分からず暴れ出した瞬間にドアから飛び出してしまいたいと思うこともあります。母になって5年たった今でも、未だに子育ての悩みはつきません。それでも、癇癪を起こしたり、眠れない夜が続いたりしても、最も”やりがいのある仕事”であることは間違いないと感じています。
今となっては、母親業にやりがいを感じている筆者ですが、産後とても落ち込んでいました。子育ては自分が思い描いていたよりも何十倍も大変だったこと、また自分の理想とする母親になれていないような気がしていたのだと思います。
それでも、この5年間の子育てを通して私が感じるのは、どんな状況や環境においても、毎日をより幸せに、より心豊かに過ごせる方法が必ずあるということ。それを理解し、心の中にしっかりとした基盤を築くことができれば、日々の生活を支え、回復力や忍耐力を養い、心身の健康を増進させることに繋がります。
ハッピーなママになるために私が大切にしている7つのこと
1. 悪い時も良い時もいずれは過ぎる
「This Too Shall Pass」という英語のことわざを聞いたことはありますか?直訳すると「これさえも過ぎ去っていく。」と言う意味。筆者は、辛いことがあったとき「すべては過ぎ去るものであり、永遠のものはない」と自分に言い聞かせるようにします。
母親になると、嫌なことがあったり、子供が学校で困っていたり、自分が仕事でストレスを感じていたりすると、ついつい反芻してしまいます。そんな自分に気づいたら、深呼吸をして、自分の周りにあるもの、自分で変えられるもの、変えられないものを認めるようにします。自分に優しくして、すべての物事は無常であることを思い出すことは、最適化を進め人生をより前向きにとらえることに大きな影響を与えてくれると信じています。
2. 毎日の”意図”を持つ
多くのママにとって、毎朝は、目覚まし時計、疲れた子ども、お弁当、朝ごはん、そして、仕事、掃除、料理、その他の1万個のやるべきことリストの心配など、様々な混乱を伴っていることだと思います。けれど、一日の始まりは集中力を高める大切な時間でもあります。
そこで筆者が大切にしているのが”意図を持って一日を始める”こと。目覚ましが鳴ったら、数秒かけて自分の一日をイメージし、その中での優先順位を決めるようにしています。例えば、ランニングをする、筋トレをする、記事を書き上げる、夜は子どもとたくさん遊ぶ…など。一日を過ごす中で意図を設定することで、目の前のタスクに集中し、ネガティブな状況に陥らないように自分に言い聞かせることができます。
3. 計画をたて書き出す
計画を立てることは、意図的に行動することと同じで、頭の中を整理し、圧倒されないための重要な方法。
先延ばしにしたり、心配したり、圧倒されたりすることは、多くのママにとって共通の悩みだと思いますが、これに対抗するために重要だと思うのが”計画を立てる”こと。
筆者のおすすめは、一日、一週間、一ヶ月の計画を立て、書き出すこと。書き出すことで、すべてを把握することができ、今後のタスクを予測することができるので、先延ばしや心配事、ストレスを減らすことができます。スケジュールやルーティンがあると、自分をコントロールできる感覚が生まれ、落ち着きます。
4. 自分時間
ママなら誰もが自分の時間を夢見るものですが、大きな罪悪感なしには自分の時間を持てない「贅沢なもの」だと感じている人も多いかもしれません。
ママとして、私たちは家族に多くのことを捧げています。そのため一貫したセルフケアの習慣は、自分自身を修復し、癒し、愛するための重要な方法ではないでしょうか。
運動をしたり、適切な食品を摂取したり、ヘアマスクやバブルバスを利用したりと、自分の体と心をケアするためのちょっとした工夫が私たちママが頑張れるきっかけになるのだと思います。
リラックスした状態でセルフケアを行うためには、気持ちよく過ごすために自分ができることを認識し、感情的な燃え尽きを防ぐことがポイント。自分自身を大切にすることで、自尊心や幸福感が高まってきているなと感じます。
5. 運動
子どもが泣き叫ぶ中で運動する時間を作るのは不可能に近いし、子どもの要求と自分の要求を比較して一日を過ごすこともできません。
けれど、運動が肉体的にも精神的にも良い影響を与えることはよく知られています。体を強くし、免疫力を高め、老化やストレスを軽減します。運動をすると、幸福感や自信につながり、憂鬱や不安のレベルを下げてくれるハッピーホルモンが出るなどいいこと尽くし!
毎日、自分の時間を確保し、計画を立て、優先順位をつけて、1日30分でもいいので運動の時間を作るようにすると変化を感じられるようになると思います。
6. 瞑想
より幸せな生活を送るために、私がいつも大切にしているのが「瞑想の実践」です。
生きていれば誰しもが感じるストレス。時に圧倒されることがありますが、ストレスや絶え間ない心のおしゃべりを減らすための対処法があれば、本当に救われますよね。
瞑想を実践することで、私の精神状態は劇的に改善されました。瞑想には、科学的に見ても、認知力の向上、共感性の向上、ストレスの安定、注意力の向上、痛みの軽減、不安や気分障害の抑制など、さまざまな効果が期待できます。まずは1日1分間の静寂と、息を吸ったり吐いたりすることに集中して、文字通り幸せのポイントをリセットを試してみて下さい。
7. 感謝
感謝を実践することは、筋肉を鍛えることと同じだと筆者は思っています。
目に見える変化を長続きさせるには、時間と忍耐力が必要。筆者は、毎晩子どもと一緒に「1日の感謝していることを3つ伝え合う」練習をしています。感謝の気持ちを共有することで、私たちが当たり前だと思っている小さなことに気づき、感謝すべきことを見直すことができるようになりました。
ママの幸せは子どもの幸せ
笑顔で、幸せで、忍耐強い完璧なママでなければならないというプレッシャーは、それほど現実的ではないと思います。
実際、常にそうであることはできないということはたくさんの人が感じているのではないでしょうか?
周りの人を大切にするために、自分自身を少し大切にするべきだと思います。母親であることに誇りを持つことは必要ですが、女性として、パートナーとして、ビジネスウーマンとして、起業家として、娘として、あるいはあなた自身が重要だと考えるその他の役割を果たすために、この役割から少し距離を置く必要が時にはあるのではないでしょうか。
私たちが子どもの幸せを一番に感じるように、子どもにとってもママの幸せは大切なのです。
もし今、ママとしてのプレッシャーを感じている人や悩んでいる方がいるのであれば、その重圧から解放され、物事を手放し、小さなことに集中し、必要なところで感謝の気持ちを伝えることができたらと思います。私たちはみんなスーパーヒーローではありませんが、それは構いません。ただ、毎日できる限りのベストなことをするよう自分に言い聞かせて日々を楽しんで暮らせる人が増えたら良いなと思います。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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