「頼れない。その結果、パンクする」かくれ繊細さんが頼めない理由と、すんなり頼るためにすべきこと
かくれ繊細さんは「頼れない」という悩みを持つことが多いです。あなたはどうでしょう?今回は、かくれ繊細さんの「頼れない」に焦点を絞ってお話して参りましょう。
「人に頼めない」「頼れない」それでキャパオーバーになってパンクする。あなたはどうですか?この悩みは、かくれ繊細さんの持ち前の特性と切っても切れない構造を持っていますので、今回は、「頼めない、頼れない」に焦点を絞ってお話して参りましょう。
まず、ご相談内容を見てください。ある方の個人セッションのご相談内容です。
人にお願いできない
「私が時田さんに相談した最初の悩みは、『人にお願い出来ない』でした。
お願いされるのは好きでしたが、誰かにお願いすることが、どうしても出来なかったのです。
自分でも色々本を読み調べた結果、理屈はなんとなく分かりました。
しかし、解決はしません。「本には『こういう風に考えよう』という解決策が出てくるのですが、頭で理解しても行動に繋がらず、歯がゆくて苦しかったです」
人に頼まれるのは好きで、張り切ってしまう。張り切りすぎて、頼まれてもいない範囲まで自発的にやってあげる。喜んでもらえて、自分も満足。
その分自分も誰かに頼んでもいいのに、自分からは、頼むことができない。
「忙しいかもしれないよなぁ」とか、「得意じゃなかったら悪いな」とか、「タイミングが悪いやつだと思われたくないからもう少し後にしてみよう」こんな風に思って、結局頼めず、ずるずると時間だけが過ぎていき、結局自分でやってしまう、なんてことに思い当たるのではないでしょうか?
学生時代であれば、先生に質問したいのだけど、先生がこちらを向いてくれるのを待ち続けている間に、他の生徒にどんどん質問されて、結局質問できない。割り込めない。最初は先生に聞いて解決する気満々だったのに、どんどん待っている間にいじけた気持ちになっていってしまう。でもいじけているとは思われたくないので、「別の用事でここにいるだけ」みたいな顔をして、平気な振りをするしかなくて。
そんなふうに質問できないならば、もう次からは質問しないで、自分で解決しようとして、先生に聞いちゃえば一発で理解できるのに、解説読んでますますわからなくなって、自分を責めて、腹立てて、いじけてしまう。
AUTHOR
時田ひさ子
HSS/HSP専門カウンセラー。繊細で凹みやすいが同時に好奇心旺盛で新しいものへの探求欲が旺盛なHSS型HSPへのカウンセリングをのべ5000時間実施。講座受講生からのメール、LINEのやりとりは月100時間以上。著書に『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』(フォレスト出版、2020年)がある。
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