【春は自律神経が乱れやすい】自律神経を整える、まるごと新玉ねぎの腸活スープ
旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することで健康やスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。
昼間はかなり暖かくなり、すっかり春の陽気となりました。暖かくなると気持ちも明るくなりそうですが、寒暖の気温差が大きく、また生活環境の変化によって心身へのストレスがかかりやすい時期でもあります。
そんな乱れがちな自律神経のバランスを整えるのにも食事は役立ちます。今回はこの時期に食べたい腸から心を整えるスープをご紹介します。
春は自律神経が乱れやすい時期
そもそも自律神経とは、呼吸や消化、体温調節など、私たちのカラダが生きていく上で欠かせない機能を維持してくれる神経です。この自律神経には活動時に働く交感神経と、休息時に働く副交感神経の二種類があり、常にバランスを取っています。
春はこのうちの交感神経が優位になりやすいといわれており、副交感神経とのバランスが崩れやすい時期です。そのため、疲れを感じやすくなったり、メンタルが落ち込みやすくなったり、免疫力が下がったりとさまざまな不調の原因にもつながります。優位になりすぎた交感神経の興奮を抑え、副交感神経を働かせることがポイントになってくるのです。
玉ねぎのオリゴ糖が腸内環境を整える
この時期、春ならではの野菜がたくさん登場します。その一つが新玉ねぎ。スライスして生のままサラダで食べるのも美味しいですが、まるごと煮込むとより甘みが増してねっとりと美味しい食感に仕上がります。
そして玉ねぎの中には腸内の善玉菌のエサとなるオリゴ糖や水溶性食物繊維が豊富に含まれるため、腸内環境を整えてくれる食材です。この腸内環境を整えることで自然と自律神経のバランスも整いやすくなるので、この時期はこうした腸に良い食材を積極的に活用しましょう。
具材は新玉ねぎのみのシンプルなレシピですが、それだけに素材のうま味がひきたち、ホッとするやさしい味わいが楽しめますよ。
それではスープのレシピをご紹介します。
材料(二人分)
・新玉ねぎ 2コ
・だし 500ml
・鰹節 ひとつかみ
・塩 小さじ1/2
つくり方
①玉ねぎは薄皮をむき、根の部分を包丁でくり抜く。鍋にだし汁を入れて火にかけ、わいたら玉ねぎを入れて落し蓋をし、柔らかくなるまで弱火でじっくり煮込む。
②塩で味を整えたら器に盛り、鰹節をかける。
AUTHOR
圓尾和紀
株式会社ふること代表。管理栄養士、フードコーディネーター。“伝統食の良いところを現代に取り入れる“をコンセプトに活動している。著書『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く