そのストレッチ法、合っている?体がなかなか柔らかくならない本当の原因とは
ずっと硬いままの人がやりがちなストレッチの間違い
硬い人の中には、自分の今の体の状態をきちんと把握できないまま無理矢理強度の高いストレッチをしてしまうケースが多々見られます。そもそもストレッチで筋肉が柔らかくなるしくみは、筋が引き伸ばされた時の張力をゴルジ腱器官という受容器が感知し断裂を防ぐために弛緩させる働きがあるからです。しかし、強度の高いストレッチによって一気に引き伸ばそうとすると伸張反射が起こり筋肉をより緊張させてしまいます。せっかくストレッチしても効果が現れるどころか痛みが生じたり、呼吸が浅くなったり、さらに硬くなってしまったりなど効果がマイナスに転じてしまいます。
ストレッチを成功させるための3つのポイント
1.いきなり伸ばすのではなく、最初に体を温めておく
筋肉が伸びにくいのは血流が悪い状態でもあるからです。ストレッチ前に軽くウォーキングなど、軽めの有酸素運動をすると血流が良くなります。運動以外ではお風呂上がりにストレッチするのも血流が改善されるためおすすめです。
2.じっくり少しずつ伸ばす
効果を出すためには呼吸をしながらじっくりと気持ちいいと感じるところで伸び感がなくなるまで続けます。そうすることで少しずつ緊張が解けて筋肉が柔らかくなっていきます。ストレッチは強度を上げれば効果が上がるというものではないことは先に述べましたが、動作に無理なく、少しずつコツコツと続けていくことがとても大切です。
3.日ごろから姿勢を整える意識を持つ
どんなにストレッチをしていても、普段の姿勢が崩れたままだと筋肉が適切に働けません。日ごろから姿勢を整える意識を持つことも大切です。デスクワークが多い人は時おり体を動かしてみたり、座り姿勢が前かがみになっていないかなど自分の姿勢を見直してみましょう。
最後に
硬いとストレッチが辛く感じ、もともと柔らかい人のことを羨ましく思うこともあるかもしれません。しかし、硬い人こそ柔らかい人よりも体の感覚をきちんと把握することができます。そして、どうアプローチしていけば体が緩んでくれるのか、自分の経験の数から多くのことを学び取れるのです。ヨガでは柔軟さそのものより、練習の過程で得たもの、自分自身が快適になっていく感覚を大切にしています。そのプロセスを楽しみながらストレッチできるといいですね。
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AUTHOR
君嶋瑠里
2017年、会社員の仕事で心身共に疲弊していた頃、インストラクターの友人の紹介がきっかけで知った綿本彰氏のスタジオを訪れ、師事する。パワーヨガ、ラージャヨガ、その他様々な瞑想法を学び、2018年、同氏の指導者養成講座を修了し、ヨガインストラクターに。日常に活かせるヨガをテーマに実践中。2018年、日本ヨーガ瞑想協会講師登録/2019年、全米ヨガアライアンスRYT200取得
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