黙る、サボるetc.遠回しに困らせてくる友人や同僚、どうすべき?【受動的攻撃性】 4つの対処法

 黙る、サボるetc.遠回しに困らせてくる友人や同僚、どうすべき?【受動的攻撃性】 4つの対処法
Adobe Stock / canva
石上友梨
石上友梨
2021-03-22

受動的攻撃性という言葉を聞いたことがありますか?

広告

受動的攻撃性とは、怒りを直接的ではなく、遠回しに表現して相手を困らせるような性質のことです。例えば、怒りを「黙ること」「サボること」「抑うつを示すこと」など、消極的、否定的な態度で表現することで、相手を攻撃します。意識的な場合もあれば、無意識的にやっている場合もあるでしょう。このような怒りの感情を隠しながら表現することを受動的攻撃性と言います。

受動的攻撃性は、決して特別なことではありません。例えば、子どもが親に叱られて何も答えずに黙ったり、親を無視したりすること、宿題をやらずにいること、どんよりと落ち込んだり無気力でいることなど、イメージしやすいかと思います。問題となるのは、大人になっても受動的攻撃性の高い行動しか取れない場合です。友人があなたに何か不満を感じた時に、何が不満だったのか、何をして欲しいのか、何も言わずに黙っていたら対処しようがないでしょう。また、同僚があなたに不満を感じた後、ずっと無視されていては関係が悪化しやすいですし、職場の雰囲気が悪くなってしまいます。不満があった時、怒りを感じた時は、その場にあった適切な表現があります。現在困っていること、ズレを感じたことを上手に伝えることで、対人関係や仕事が円滑に進むでしょう。それが出来ずに、受動的攻撃性の高い行動しか取れない場合は注意が必要です。

もしかしたら、相手は受動的攻撃行動を取ることで、あなたやその場の空気をコントロールしようとしているのかもしれません。大きい声を出す、相手の悪口を言うなど、怒りを直接的に表現した場合、表現した側の印象が下がる恐れがあります。しかし、受動的攻撃行動の場合は、事情を知らない人からすると黙ったり落ち込んだりしている方が弱者のように見えてしまうかもしれません。そうすると、受動的攻撃を受けた側の印象が下がってしまう恐れがあるのです。

それでは、友人や同僚が受動的攻撃性が高かった場合の対処法をお伝えします。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告

AUTHOR

石上友梨

石上友梨

大学・大学院と心理学を学び、心理職公務員として経験を積む中で、身体にもアプローチする方法を取り入れたいと思い、ヨガや瞑想を学ぶため留学。帰国後は、医療機関、教育機関等で発達障害や愛着障害の方を中心に認知行動療法やスキーマ療法等のカウンセリングを行いながら、マインドフルネスやヨガクラスの主催、ライターとして活動している。著書に『仕事・人間関係がラクになる「生きづらさの根っこ」の癒し方: セルフ・コンパッション42のワーク』(大和出版)がある。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

怒りに反応しない
きく
受動的攻撃生
受動的攻撃生