知っているようで知らない?「綺麗」を引き出す♡女性のカラダとホルモンの関係

 知っているようで知らない?「綺麗」を引き出す♡女性のカラダとホルモンの関係
イラストAC

「女性ホルモン」と呼ばれる女性らしさを作り出している源。このホルモンについて正しい知識をつけ、上手に付き合うことで、心も体も元気にあなたの中の「綺麗」を引き出しましょう。

広告

女性ホルモンには2種類ある?

エストロゲン

血管や骨を強くしたり、皮下脂肪を蓄えることで肌にうるおいやハリを与え、髪をつややかにし、乳房を膨らませ女性らしい身体を作り出すことから、「美容ホルモン」と呼ばれたりします。

プロゲステロン

体温を上げながら受精卵を守り、妊娠に適した子宮を状態をつくります。エストロゲンは穏やかさや優しさを助長し、プロゲステロンはイライラや怒りっぽさの原因ともいわれています。こう見ると、プロゲステロンが悪者のような気がしてしまいますが、プロゲステロンが不足しエストロゲンだけが多く分泌してしまうと、乳がんのリスクが高まったり子宮筋腫ができる原因にも繋がることもあるため、抗エストロゲン作用のあるプロゲステロンはとても大切なものなのです。だからこそこの両方のホルモンと上手く付き合うことが大切です。

そもそも女性ホルモンはどこから分泌されているの?

子宮と卵巣で起こる排卵や生理を司るのが「女性ホルモン」という物質です。「女性は子宮でものを考える」といわれることもあり子宮が大きな役割を担っているようにも感じますが、実際は卵巣から女性の身体へ大切なサインを送っています。卵巣の中にある卵胞(卵子の入った細胞)からエストロゲンが出て、黄体(成熟せず卵巣に残った卵胞が変化したもの)からプロゲステロンというホルモンがそれぞれ分泌されています。

子宮
イラストAC

そしてそれら全ての司令塔なのが、脳です。脳の視床下部から脳下垂体へ「女性ホルモンを作りなさい」という司令が出て、それを卵巣がキャッチし実際に身体へ分泌を開始するという流れです。ということは、脳自体がストレスにさらされすぎたりすると、卵巣への指令は乱れ始めます。卵巣への指令が乱れると女性ホルモンが正しく分泌されずに、その影響はまず肌や身体に現れるでしょう。そして身体の不調はゆくゆくは心の不調へと繋がりかねません。

ではその女性ホルモンの大元の司令塔である脳をリラックスさせるには?

①深呼吸

自律神経が行う働きの中で唯一、自らが細かいコントロールをできるのが呼吸です。呼吸は大きくは自律神経が司っているので、ドキドキ緊張しているときは自然と呼吸は浅く速くなり、逆にリラックスしているときは自然と深くゆったりとした呼吸になります。この呼吸と精神的変化の関係を逆手に取り、呼吸のペースや深さを自らがコントロールすることで、自律神経に働きかけることができるということです。そのため脳や心をリラックスさせるために、深呼吸はかかせません。その際、副交感神経を優位にさせる吐く息を、吸う息より少し長めにゆっくりとすることが大切です。

深呼吸
Gettyimages

②アロマの香りを嗅ぐ

アロマの香り成分は鼻の奥の嗅細胞を刺激し、その刺激は電気信号へと変化しながら大脳辺縁系、視床下部、下垂体へとダイレクトに伝わります。この視床下部が先に述べたように、自律神経や女性ホルモンを司る大切な脳の部分です。その視床下部に直接働きかけリラックスさせることでホルモンバランスを整え、副交感神経を優位にします。

アロマ
Gettyimages

③毎朝朝日を浴びる

太陽の光が網膜に入ることで、セロトニンの分泌が開始されます。セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれ、リラックス・幸福感・安心感をもたらします。

日光
Gettyimages

女性ホルモンの28日周期を利用して綺麗を引き出す

1.月経期(月経1日目〜7日目)

プロゲステロンの減少に伴い身体が冷えて血行が悪くなり、肌に乾燥が見られることも。ダイエットなどは一旦休憩し、心身穏やかに過ごすことに徹してみると良い時期。

2.月経後(月経開始から8〜14日目)

エストロゲン上昇により代謝が上がるので、痩せやすい時期。精神的にも好調の時期にあたります。

3.排卵後(15〜21日目)

比較的ニュートラルな時期。ダイエットなどをする場合はゆるやかに継続しても良い時期。PMSなどの不調が現れることもある時期のためその場合はゆったりと過ごしてみる。

4.月経前(22〜28日目)

エストロゲンよりもプロゲステロンが多く分泌される時期。プロゲステロン上昇により、むくみや体重増加、便秘が現れることも。よって1番、頑張っても痩せにくい時期と言われます。なので無理はせずに身体のマッサージをしたりとゆったり過ごしてみる。

ホルモン周期
イラストAC

これらの女性ホルモンの周期を理解し、適切なときに適切な過ごし方をしてむりなく「綺麗」を引き出していきましょう。

ライター/乃万由芙子
2011年インドへの旅をきっかけにヨガ哲学に興味を抱く。ヨガの持つ考え方が自分の価値観を根本から考え直す機会となり、この考え方がより心地よく生きるための糸口になると確信する。ポーズだけでなく日常がより生きやすくなるための、講座や指導を日頃より行っている。webサイト:yuukonoma.com、Instagram:@yuukonoma

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

子宮
深呼吸
アロマ
日光
ホルモン周期