根菜を上手に食べて、冷えない体づくり|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん

 根菜を上手に食べて、冷えない体づくり|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん
Megumi Sekine
関根愛 
関根愛
2020-11-12
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冬は〈皮ごと・塩・右回転〉で根菜を食べよう

根菜
photo by Megumi Sekine

冬に摂りたいのは、まず根菜。

大地の奥へ向かって根を生やす根菜は〈陽〉という凝縮するエネルギーをふんだんにもっています。そのため、体を芯から温めてくれる力が備わっているのです。陽性の根菜には「自然の甘み」がつまっているので、味付けはシンプルでも充分美味しい。調理のポイントを三つご紹介します。

しっかり温まりたいときには、同じく陽の食材「塩」を意識的に使いましょう。減塩を意識するのではなく、ちょうどよいと体が感じる塩加減が大切です。ちなみに、精製された塩(食塩)ではエネルギーがなくなってしまっています。できるだけ昔ながらの天日干し製法で作られた自然塩、天然塩と書かれているものを選ぶのがポイント。

二つ目は皮ごと食べること。根菜類の皮には亜鉛、セラミド、マグネシウムなど肌に潤いを与えてくれる成分が入っています。だから捨てるのはもったいない。一物全体で食べるためにも、安心な無農薬の野菜を選ぶと良いですよ。

三つ目は「右回転」で調理すること。ふしぎな話に聞こえますが、左右にも陰陽があり、左が陰性、右が陽性。右回転は時計の針と一緒です。時間が進むことは、未来に向けてぎゅっとエネルギーを凝縮していくこと。過去を振り返る(時間を逆行する)ことは、ゆるみ、拡散していく力なのです。炒めたり混ぜたりなどの何気ない行為を「右回し」にしてみてください。陽の力を加えてあげることで、食材のエネルギーが変わっていきますよ。

 

私自身深く体験しましたが、心と体はとても繊細にリンクしています。心のトラブルがあるときは、体のトラブルとしても表れてくる。その逆もしかり。

今年は特に、誰もにとって心も体もせわしない年でした。心が手に負えないときは、残ったわずかな力で体にアプローチしてみてください。

私たちは決してひとりで「生きている」わけではなく、自然、ひいては広い宇宙の中で「生かされている」存在です。この「生きている」と「生かされている」は、陰陽と同じ。つねに絶妙なバランスで、均衡を保っているはずです。だから、何か行動を起こせば、ちゃんと反応が返ってきます。

ただでさえ冬は寒くて、気分がふさぎがちになることもある。だからこそ、食事を通して体にメッセージを送ってあげてください。

根菜に塩をぱっぱっと振って、そう「いい塩梅(あんばい)」で。身近な自然に身をゆだねて、一緒にぽかぽかな冬を目指しましょう。

ライター/関根愛(せきね・めぐみ)

マクロビオティックマイスター。「アートが社会とどう関われるか」と「じぶんらしく生きるための食養生」が活動のテーマ。座右の銘は「山動く」。俳優歴10年、アトピーなどさまざまな不調をきっかけに自然食を始めて3年。youtube「From Japanese Kitchen -体と心を癒す自然食-」やnoteinstagramなどで発信。

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