会議の前にお腹が痛くなるetc.増える「過敏性腸症候群(IBS)」の心理的な対処法とは
心理学的な対処法とは?
セルフモニタリング
「症状がどんな時に発生するのか」「悪化したり、楽になるのはどんな時なのか」など自分の症状に関することを観察してみましょう。そうして細かくみていくと、法則や共通点が見えてくるかもしれません。法則や共通点がわかると、対応方法やケアの仕方が見つかりやすいので、もし症状が起こったとしても少し安心して臨むことができますね。
リラクセーション法
『緊張場面になるとおなかが痛くなる』という話をよく聞きます。そんな時に有効なのがリラクセーション法を実践すること。いろんな種類がありますが、呼吸法や筋弛緩法は場所を選ばず比較的に簡単に行うことができますよ。
マインドフルネス
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究では、マインドフルネスの実践がIBSの効果的改善に役立つことが明らかになってきています。症状を『無くそう』という思いがかえってストレスになってしまうこともあるので、『症状と戦うのではなく、上手に受け入れながら、一瞬一瞬を丁寧に生きていく』という視点が必要なのかもしれません。ヨガは今この瞬間に起きている呼吸、身体や心の状態をていねいに見ていくものなので、マインドフルネスを実践するのにピッタリ。
IBSは、生活習慣の見直しや薬物療法が主な治療方法ですが、ストレスの影響が強いとそれだけではうまくいかないこともあると思います。そんな時こそぜひ心理学的なアプローチを活用してみてくださいね。
ライター/南 舞
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。
Instagram: @maiminami831
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