会議の前にお腹が痛くなるetc.増える「過敏性腸症候群(IBS)」の心理的な対処法とは

 会議の前にお腹が痛くなるetc.増える「過敏性腸症候群(IBS)」の心理的な対処法とは
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南 舞
南 舞
2020-09-30

「満員電車に乗るとお腹が痛くなる」「ちょっとした緊張や不安でお腹が過敏になってしまう」そんな症状を抱える人が増えています。つらい腹痛、それって過敏性腸症候群(IBS)かも?つらい痛みとの付き合い方を臨床心理士が解説します。

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ストレスが原因?過敏性腸症候群(IBS)とは

過敏性腸症候群(以下,IBS)とは、腸に腫瘍や炎症がないのにも関わらず、お腹の調子が悪く痛みが続き、便秘や下痢などの症状が数ヶ月以上に渡って続いている状態のこと。成人の5人に1人に起こると言われるくらい、実は身近に起こりうる病気なのです。そのあらわれ方は大きく3つ(神経性下痢・けいれん性便秘・交代制便通異常)に分けられ、男性は神経性下痢、女性はけいれん性便秘が起こりやすいのだそう。IBSは致命的な病気ではないものの、トイレのない場所には長時間いられない、常におなかに違和感を感じているなど、QOL(生活の質)に影響を与えるため、不安や苦痛を伴うことには違いありません。原因はまだ解明されていませんが、精神的なストレスや自律神経のバランスの乱れは原因の一つと考えられ、最近では【脳腸相関】という考え方が注目されています。脳が不安やストレスを感じると、その信号が腸に伝わって過剰に反応し痛みを敏感に感じ取りやすい状態に、そして腸で受けた刺激が脳に伝わり、苦痛や不安感が増すという悪循環がIBSを引きおこすのだそう。【腹が立つ】とか【はらわたが煮えくりかえる】という言葉があるように、胃腸と感情の関わりは切っても切り離せないものなのかもしれませんね。

IBSになりやすい性格って?

IBSを心理学的にひも解くと、実はなりやすい性格があることが分かっています。IBSは心身症と呼ばれるもののひとつであり、喜怒哀楽を言葉で表現できない、自分の中にある感情を自覚できない【アレキシサイミア(失感情)】傾向の人がなりやすいと言われます。つまり、辛いという気持ちの意識や、怒りや悲しみを言葉で表現できないので、代わりに身体が『辛い・・・』と表現するのです。辛いという気持ちを意識できないと、知らないうちにストレスにさらされ続け身体が悲鳴をあげてしまいます。そう言った意味では、まじめである、うつ傾向がある、ストレス耐性が弱い人も要注意です。

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