生理が辛くないヨガ講師の私が意識しているたった1つのこと
生理は女性にとってバロメーターのような存在です。大切な働きであることはわかっていても、やはり生理痛は辛いものですよね…。どんなことを意識すると生理痛が緩和されるのでしょう?
生理中の体の状態には個人差がありますが、「少しでも痛みを減らして快適に過ごしたい」という願いは一緒なのではないでしょうか。今回は生理痛ゼロのライター自身が、ヨガからヒントを得て意識していることをお伝えしていきます。
意識するポイントは「アパーナ」="出る"エネルギーを妨げない
生理痛とは無縁な私が意識していることは、”出る”エネルギーを妨げないということです。ヨガの中では『アパーナ』と呼ばれるエネルギーの流れ。この『アパーナ』とは一体どんなものなのでしょう?ハタ・ヨーガの原典といわれる『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』の中で、アパーナについて記された一節をご紹介します。
アパーナはへそから下にかけて働いているプラーナで、大腸や腎臓や肛門や生殖器などにエネルギーを供給します。アパーナは、大小便などの排泄、精液や月経の流れを支配するエネルギーです。
『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー前編』より 成瀬貴良/訳・解説
この文中に出てくる『プラーナ』とは、”気”や”生命エネルギー”と呼ばれるもの。ヨガの中では、人はこの目に見えないエネルギーが働いているからこそ生きていられる、と考えられています。それだけエネルギーの流れとは大切なものなのですね。
この排出する下向きのエネルギーを妨げないよう意識するだけで、自分が生理中であることも忘れてしまうくらい、痛みなく過ごすことができています。では、具体的にはどんなことを意識するとよいのか見ていきましょう。
体を冷やさない
体が冷えてしまうと体内の流れも滞りがちになります。特に季節の変わり目は朝晩の寒暖差が大きいので、ストールやレッグウォーマーなど体を温めるグッズを上手に活用しましょう。マイボトルで白湯を持ち歩くのもよいですね。体の外側からも内側からも温めることを心がけてみてください。
体を締め付けない
窮屈な服装は、体を締め付け血流を妨げるだけでなく、呼吸が浅くなる原因にも…。例えばスキニータイプのデニムパンツより、ワイドシルエットのガウチョパンツをチョイスするなど、ゆとりのある服装がお勧めです。そして服だけでなくブラやショーツなどのアンダーウェアも同じです。腹部や鼠径部を圧迫しないものを選びましょう。
軽く体を動かす
もし体調に無理がなければ、ゆったりとしたヨガやストレッチを行ってみてください。体内の血流を優しく促すことが目的なので、深い呼吸をしながら心地よく体を伸ばすだけでも十分です。アパーナの下向きのエネルギーを妨げてしまう可能性があるので、逆立ちなど体を逆さまにするポーズはお休みしましょう。
※生理中の腹痛は、生理痛ではなく病気が原因の場合も考えられます。症状が辛い、改善されない等、気になることがあれば医師にご相談ください。
女性にとって生理は、月の満ち欠けのようにとても自然なこと。体の中の自然な流れを意識することで、生理期間をより快適にを過ごせますように!
ライター/のぐち かなこ
専業主婦からヨガ講師へ。大手ヨガスクールにて全米ヨガアライアンスの講義(RYT200/RPYT85)及びヨガレッスンを年間1,000時間以上担当。2018年に独立し〈あんどYOGA〉を立ち上げる。現在もヨガインストラクターの養成に携わりながら、特に産前産後に関するヨガや新米ヨガインストラクターサポートに力を注いでいる。オンライン講座も多数開催中。プライベートでは三姉妹の母。あだ名はかーちゃん。Instagram:@kaacyan123
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