暗い声で損してない?「ボイスヨガ」で印象改善!無理なくワントーン明るい声を引き出す方法

 暗い声で損してない?「ボイスヨガ」で印象改善!無理なくワントーン明るい声を引き出す方法
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八田幸子
八田幸子
2020-08-21

声が低いせいで「暗いイメージ」を持たれてしまう...というあなた。今回はワントーン明るい声を出すためのボイスヨガ、そして高低以外にも声の印象に大きく影響する〇〇についてお伝えしていきます。

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声のコンプレックスを楽に乗り越える

こんにちは、八田幸子です。「声で心を整える」をコンセプトに日本ボイスヨガ協会を主宰しています。私は学生時代から「声が低い」ことがコンプレックスでした。スポーツキャスターとして働き始めた頃でさえも悩んでいました。特に頭を抱えていたのが6時にスタジオ入りする朝の放送。朝一番は声が低いうえに出にくく、声帯をアンパンマンの顔のように交換できたら...と何度思ったことか。そんな状況を打破するため、試行錯誤の末に私が開発したのが「ボイスヨガ」です。

ボイスヨガは、ヨガの動きに発声法を組み合わせながら、声に関わる筋肉をストレッチ&トレーニングするものです。心身を美調律しながら、発揮できていない良い声を引き出して、本来のあなたの響きをチューニングします。そのためには、頑張ろうとするのではなく「楽に、楽しく」無理なく行うのがポイントです。

あなたの声は何タイプ?

コンプレックスに感じているあなたの声は、周りには魅力的に映ったり、場面によっては武器になったりします。高い音は活気に溢れ、緊張感が高まるため人の注目を集める効果があります。一方で、低い音は安心感と穏やかな印象を与えてくれるでしょう。まずは自分の声の特性を知った上で、使い分けることが大切です。あなたの声は、どのタイプでしょうか?切り口は様々あるのですが、今回は分かりやすくするため「声の高さ」と「話すテンポ」の観点から4分類で見ていきましょう。

①高い声×速い → 元気で明るい印象

②高い声×ゆっくり→ 優しく大らかな印象

③低い声×速い→ 仕事ができるスマートな印象

④低い声×ゆっくり」→ 落ち着いて穏やかな印象

このように「音の高さ × 話すスピード」の組み合わせを変えるだけで、相手に与える印象はガラリと変わります。

ボイスヨガで声色が変わる!あなたが秘めている高い声

声には様々なタイプがあり、それぞれの良さがあることはご理解頂けたかと思います。それでも自分の声の低さに悩んでいるという方に、1つ確認して頂きたいことがあります。あなたは自分の声を低いと「思い込んでいるだけ」ではありませんか?本当はワントーンもツートーンも高い声が出るポテンシャルを持っているのに、それを発揮できないだけ・無意識に抑圧してまっているだけだとしたら...?

良い声は上機嫌で心地よい状態の中に宿ります。「心から笑っているときに出る声」が、あなたが無理なく出しえる高い声です。今回はボイスヨガの中でも人気の「笑いのクレッシェンド」をご紹介します。携帯の録音機能やボイスレコーダーを準備して以下のことを行ってみてください。 

1. レコーディングをセットしたら、足を組んで座り、目を閉じます

2. 吸う息で、気持ちよく頭頂部が上に上に伸びていくイメージをします

3. 吐く息で、全身の余分な力を外に出すイメージで「ハーァー」と声を出します

4. 自分のペースで5呼吸繰り返しましょう

5. 唇は閉じたまま口角をあげて鼻でフフッと笑います

6. 口に手を当ててウフフっと笑います

 (肩も連動して自然と少し動くイメージ)

7. 口と目を開けて笑ってみましょう

8. 姿勢は気にしなくていいので、お腹を抱えて笑います

9. 床に転がって「抱腹絶倒」お腹が痛くなるくらい声をあげて笑います

 (コチョコチョされた時のようなイメージ)

 

録音した音声を聞いてみて、いかがでしょうか?笑いのテンションが上がるのに比例して声が高くなっているのを感じられたかと思います。最後の笑いで出た声が、あなたが持つ本来の明るい声です。あなたは日常会話の中で、ここまでの高さなら無理なく出せるはずです。1人でやるよりも、講師に様子を見ながらリードしてもらったり、大人数でやると、より声のセーブが解放されて引出されやすくなります。 

見落とされがち!言葉のチョイスよりも大切なこと

あなたが持ちうる高い声を引き出す方法をお伝えしました。しかし、実は声の高低よりも印象に大きく影響しているものがあります。それが「抑揚」です。コミュニケーションは、3つの要素から構成され以下のように影響すると言われています。

・言葉...9%
・トナリティー(声の調子)...50%
・(表情を含む)ボディランゲージ...41%

私たちは日常的にトナリティーを無意識に使い分けています。話す内容や相手によって声の調子が変わる経験は、誰しもあるのではないでしょうか?人間のトナリティーには少なくとも29種類の音節が確認されていますが、全て理解する必要はありません。以下の2つだけを意識すれば、印象はガラリと変わります。

・文頭は高めに、文末は低めに話す
・重要なキーワードは、少し高めの声で強調する

日本語は言語柄もともと抑揚が小さめなので、少しオーバーに。「波」をイメージしながら話してみてください。 

さいごに

先日動画データを整理していたのですが、学生時代と最近とでは、自分の声が別人のようで我ながら驚きました。私はかつて喉に力が入っていて、絞るように発声していたのです。言いたいことを我慢するような抑圧がベースにあるとこうした声になりやすいです。振り返れば、コンプレックスに悩んでいた時代、私は自信がなく引っ込み思案でした。声は心の鏡。ボイスヨガを通じて1人でも多くの方に、自分にも相手にも気持ちいい響きが広がることを願っています。

ライター/八田幸子
日本ボイスヨガ協会(voiceyoga.jp)代表。「声で心を整える」ナレーター・元スポーツキャスター。20歳で単身渡印し、ヨガ発祥地のリシケシで講師資格取得。高名なヨガマスターであるYogrishi Vishvketuに師事、インドの伝統的なヨガを解剖学と合わせて学ぶ。 スポーツキャスター時代に声枯れに悩んだ経験から、独自に「ボイスヨガ (声ヨガ) 」プログラムを開発。指導者養成講座開催やイベント出演・ヨガ監修・コラム執筆等を通じて普及に努める。 2019年にRelook(株)執行役員CCOに任命され、最高コンテンツ責任者としてマインドフルネス瞑想アプリRelook(relook.app)の監修とナレーションを手がける。
SNS:linktr.ee/voice_yoga

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