声が低い/高い悩みを解消!魅力的な声を手に入れるボイスヨガを知っている?

 声が低い/高い悩みを解消!魅力的な声を手に入れるボイスヨガを知っている?
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八田幸子
八田幸子
2020-08-07

あなたは自分の声が好きですか?声は印象に大きく関わる大切なコミュニケーションツールの1つですが、自分の声に自信が持てないという人は少なくありません。声は持って生まれた自分の個性です。ボイスヨガは本来自分が持っている良い声を引き出すためのヨガです。今回は自分の声の特徴を観察して、高低音をチューニングする方法をお伝えします。

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声のコンプレックスはありませんか?

普段、私たちは骨を伝って脳内に響いている音(骨伝導)が混ざった状態で、自分の声を認識しています。ですから、あなたが自分の声だと思っているものと、他人が聞いているあなたの声は、実は異なるのです。過去に、録音された自分の声を聴いて違和感を抱いたことはないでしょうか?自分が認識している声と録音された声とでは「音の伝わり方」が違うので変な感覚を抱くのも無理はないのです。
 声を改善するための第一歩は、スマホなどで録音して「声を客観的に聴く」ことです。声のコンプレックスが強い人ほど抵抗があるかもしれません。しかし、録音して聴いてトレーニングを続けることで、徐々に自分の声の特徴や傾向、変えられる部分と変えられない部分とが見えてきます。

「ボイスヨガ」で自分の声を観察してみよう

今回はボイスヨガで自分の声を観察する方法をお伝えします。姿勢や呼吸を変えた時にどんな変化があるか、違いを楽しんでみてください。


(1)環境を整える
紙とペン、録音できる機器(スマホなど)を用意します。リラックスできて、安心して声を出せる場所で四つん這いになりましょう。

(2)キャット&カウ
一度、口からフーッと楽に息を吐きましょう。鼻から息を吸って背骨を反らし目線は斜め上。大きく胸を開きます。口から吐く息で目線をおへそに送り、ゆっくりと背中を丸めていきます。そのまま3回自分のペースで繰り返しましょう。

(3)吐く息に音を乗せる
「ン〜〜」とハミングでも、「ア〜〜」と声を出しても、どちらでも構いません。背骨を曲げ伸ばしする過程で、声の響き方やトーンにどんな変化があるか観察します。気づいたことがあれば紙に書きましょう。

(4)気づいたことを記録する
最後に、録音した音声を聴いて印象をメモしておきます。

声が低い/声が高いと悩んでいる人へ

観察してみていかがだったでしょうか?コンプレックスに感じているあなたの声は、他人から見ると魅力的に聴こえることもあります。そのためには、まず自分の声の特徴を知りましょう。録音した声を聞いてみて、なお声の高低で悩んでしまう方は、「声を響かせる場所」を意識して発声してみましょう。

声が低くて悩んでいる人

高い声を出したいときは頭の上に声が抜けていくような感覚を持つと力まずに出しやすくなります。キャット&カウで目線を下にして、背骨を曲げた状態で発声してみましょう。すると、頭蓋骨に響く感覚があると思います。その空間に響かせるつもりで、高いトーンの裏声を「フゥーーン!」と10回ほど出してみましょう。裏声を出す筋肉は高い声を出す筋肉でもあります。声を出すときは喉を痛めないように気をつけて、リラックスしながら行いましょう。

声が高くて悩んでいる人

キャット&カウで目線を上にして、背骨を反らせると胸が開く感覚があると思います。その空間に響かせるつもりで、低めの音であくびをしながら背骨をフラットな状態にしていきます。低い音というのは、大きく共鳴する音。オーケストラの弦楽器でも大きなサイズのコントラバスが低音パートを担っています。生まれ持った声帯自体の音は変えられませんが、声帯を大きく使って低い音を出すことはできます。そのために、あくびのように喉を広く大きく開いて、胸を震わせて声を出すトレーニングがオススメです。 

さいごに

私は学生時代、低い声にコンプレックスを持っていました。しかし、スポーツキャスター時代に担当番組を録画して反省改善を繰り返したことで、少しずつ自分の声を愛せるようになりました。遺伝的な身体の構造によって奏でられる声の音色は人それぞれ異なります。声はその人にしか出せない、かけがえのない個性。オーケストラは同じ弦楽器でもバイオリン、チェロ、コントラバスのように音程の違いがあるメンバーが集まって素晴らしい曲を演奏することができます。コントラバスなのにヴァイオリンになろうとしたり、ヴァイオリンなのにコントラバスになろうとすることはありません。自分という楽器が持っている音色の良さを、最大限に引き出すための手段として今日ご紹介したボイスヨガを取り入れてみて頂けたら嬉しいです。

ライター/八田幸子
日本ボイスヨガ協会(voiceyoga.jp)代表。「声で心を整える」ナレーター、元スポーツキャスター。20歳で単身渡印し、ヨガ発祥地のリシケシで講師資格取得。高名なヨガマスターであるYogrishi Vishvketuに師事、インドの伝統的なヨガを解剖学と合わせて学ぶ。 スポーツキャスター時代に声枯れに悩んだ経験から、独自に「ボイスヨガ (声ヨガ) 」プログラムを開発。指導者養成講座開催やイベント出演・ヨガ監修・コラム執筆等を通じて普及に努める。 2019年にRelook(株)執行役員CCOに任命され、最高コンテンツ責任者としてマインドフルネス瞑想アプリRelook(relook.app)の監修とナレーションを手がける。
SNS:linktr.ee/voice_yoga

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