ストレスが軽減される&筋肉もゆるむ「笑いヨガ」をやってみよう
息止め法
これはとてもパワフルな息止め法だ。胸の高さで両腕を前に伸ばし、手のひらを上に向ける。鼻から息を吸い、両手をこぶしにして胸の前に引き寄せる。 3〜4秒息を止めたら、息を吐きながら笑う。 3回繰り返す。
肺により多くの空気を取り込む呼吸法
1.上葉への呼吸:肺には3つの葉があり、このエクササイズでは上葉により多くの空気を取り込むことができる。両腕を頭上に伸ばし、ひじから後方に曲げたら、手の甲同士を合わせて肩甲骨の間に置く。深く息を吸い、3〜4秒止めたら、笑いながら吐き出す。3回繰り返す。
2.中葉への呼吸:胸の前で合掌し、両腕を頭上にまっすぐ伸ばす。ヨガでは山のポーズと呼ばれる姿勢だ。 深く息を吸い、3〜4秒止めたら、笑いながら吐き出す。 これによって中葉により多くの酸素が入る。3回繰り返す。
3.下葉への呼吸:胸の前で両手をこぶしにする。深く息を吸い、3~4秒止めたら、ライオンの手のように大きく手を前方に開き、舌をだしてお腹から笑う。これによって下葉により多くの空気を取り込める。3回繰り返す。
本気で笑えるまで笑うふりをする
「ハハハ」「ヒヒヒ」「ホホホ」と声に出して、笑うふりをしてみよう。自分の笑い声で本気で笑い出すまで続ける。いろいろな笑い方を試しながら、自分でもおかしくて笑ってしまう笑い声を見つけよう。見つかったら、その笑い声で笑う練習を繰り返す。最初は笑うふりに違和感があるかもしれないが、練習を重ねるうちに体がそれを覚えるため、笑うふりを始めた途端に本気で笑えるようになる。
静かなラフター
一人でできる笑いヨガの中でも、これは特に好きな練習の一つだ。わざと声を張り上げて笑うことに抵抗を感じる人も多い。だが、静かに笑えば好きなだけ続けられるし、自然に聞こえるだろう。
サイレントラフター(声を出さずに笑う)
これは人の邪魔をせずに誰もが最も手軽にできるエクササイズだ。声をだして笑っちゃいけないと思うほど、笑いたくなるものだ。私は妻のマデュリと旅行中に、彼女が静かに過ごしたいという時には、よくこのテクニックを用いる。
静かに片隅に座り、声を出さずに笑ってみよう。口は大きく開けたままにすること。最初は笑うふりをしていても、すぐに本気で笑いだすだろう。実際、思わず笑い声が出てしまうことも多い。それを避けたい時は、別のやり方がある。トイレに行って鏡の中の自分を見ながら、声を出さずに笑い始める、という方法だ。
声で心を変える
機嫌が悪い時には自分の声が低いと気づいたことはあるだろうか? 逆に、幸せで自信がある時には声は明るくなる。ラフターヨガで声を発すると、バイオフィードバックと呼ばれる自己調節プロセスが働いて、心の状態がリセットされる。声を自由に発すると、心の中の感情の流れにも変化が起きる。つまり、エクササイズであっても、笑い声の高さやトーンによって心理状態を変えられるのだ。心と体は相互につながっているため、笑いながら声を解放すれば、感情もそれに伴って変化する。
膝を抱えるラフター
このエクササイズでは、腹筋に圧を加えることで横隔膜を押し上げる。また脳への血流が増え、血行も良くなる。動作としては呼吸に合わせて両ひざを胸に引き寄せ、ゆるめる動きを繰り返す。あおむけになり、両手で膝を抱えて胸に近づける。
その姿勢のまま、あごを突き上げて、口を少し開けたまま息を吐き出す。この動作で気道がまっすぐになり、空気が流れやすくなる。次に膝をゆるめて、深い呼吸を行う。
※「Laughter Yoga 」(マダン・カタリア著)より抜粋。
published by Penguin Books, an imprint of Penguin Publishing Group, a division of Penguin Random House, LLC. Copyright © 2018 by Dr. Madan Kataria.
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