アーユルヴェーダで風邪とインフルエンザから身を守る6つの方法
3. 毎日、アーユルヴェーダ式のセルフマッサージを行う
人間の皮膚には、何百万もの感覚神経がある。つまり神経系がむき出しになっているとも言える。自分の肌に治療的にアクセスするやり方で、神経系を鎮め、ストレスを取り除くことができる。セサミオイルなど免疫力を高める効果のあるオイルを使ってセルフマッサージを行い、肌の神経系の高ぶりを抑えて鎮静化させる。そうすることで、ストレスにうまく対処することができるようになる。このことは免疫力にダイレクトに関係してくる。加えて、オイルは皮膚の炎症や発疹などを予防する助けともなる。健康的に輝く肌を生み出すのにもきわめて効果的だ。アビヤンガ(アーユルヴェーダ式のオイルマッサージ)のやり方を覚えよう。
4. ネティとナスヤ(鼻うがいと点鼻)の新習慣を始める
生理食塩水か塩水をネティ用の容器に入れ、鼻腔をきれいに洗い流す(これがネティ)。しかし、塩水は肌を乾燥状態にしてしまうことがある。肌が乾くと、反応として粘液(鼻水)が作り出される。これは悪性の細菌にとってのかっこうの培養地となる。ナスヤ(オイル点鼻)をすることがその対策として役に立つ。ナスヤは鼻腔にオイルを巡らせることで内部を滑らかにするテクニック。ハーブの成分を溶かし込んだオイルを、鼻で嗅ぐようにして吸い込むことで鼻腔内部をしっとりさせ、それによって乾燥や、その結果として鼻汁ができるのを防ぐことができる。冬の間は、1日2,3回、左右それぞれの鼻腔に2〜4滴のオイルを吸い込む。これが素晴らしい効果を発揮する。私はネティとナスヤの両方を行うことをすすめている。つまり、ネティの後には毎回ナスヤを行うと良い。もしどちらかだけをする場合には、ナスヤを選ぶと良いだろう。ナスヤのやり方を覚えよう。
5. 耳の中にオイルを入れる
温めたオイルを2,3滴、耳のなかに入れる。これは夜に行う。セサミオイルかマスタードオイル、または耳用のオイルが手に入ればそれを使う。これを行うことで、上方の耳管および頸部リンパ節にオイルを巡らせることができる。リンパ系は免疫システムを支えている。頸部リンパ節が乾燥するとリンパ腺が腫れてくる。そうなると、免疫システムは、いわば渋滞してしまうのである。リンパ節を滑らかに保つことでリンパ腺の機能を正常に作用させ、増殖しがちな悪質な細菌を撃退することができる。
6. オイルプリング(口内洗浄)を始める
「口」は風邪に抵抗する最初のディフェンスライン。ハーブ成分を溶かし込んだオイルでオイルプリング(うがいに似た要領で口内をきれいにする)することで、悪性の細菌を取り除き、口腔内の免疫力を高める働きを持つ菌を活性化する。
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