適切なストレス解消法にまつわる5つの真実
みなさんはどのようなストレス解消法がありますか?ステイホーム期間が終わったものの、いつまた同じような自粛モードに戻るかは分かりません。今回の自粛生活中に「自分の趣味は自宅の外でやるものばかりだ」「自宅で何もすることがない」など、自分のストレス解消法について改めて考えさせられた方もいると思います。今回は、適切なストレス解消法についてご紹介したいと思います。
みなさんはどのようなストレス解消法をお持ちですか?ストレス解消法なんて立派なものはないと思っている方でも、何か趣味や定期的に行っているもので、ネガティブな気持ちを軽減したり、やっていて楽しさやスッキリ感、やりがいや達成感などポジティブな感情を感じるものがあれば、それはストレス解消法になっています。
それでは、適切なストレス解消法のポイントを紹介します。
立派である必要はない
ストレス解消法と言われると立派なものを用意しないといけない気がしませんか?ストレス解消法は立派である必要はありません。立派なものよりも、なるべくお金がかからないもの、場所や時間を選ばない手軽なものがおすすめです。例えば、ハーブティーを飲む、メルカリを閲覧する、ウィンドウショッピングをするなど、なるべくお金がかからず手軽なものを探してみましょう。
ストレス解消法は多いほど良い
ストレス解消法は多いほど良いです。そして、なるべく様々な種類のものを用意しましょう。例えば、自宅でやれるもの、外でやるもの、人とやるもの、一人でやるもの、準備が必要なもの、手軽にできるもの、バリエーションが多ければ多いほど、様々な状況に対応することができます。例えば、今回のように外に出る制限がかかった場合は、自宅でできる趣味を持っている人ほど、ストレス対処が上手にできたかもしれません。しかし、外に出て何かをすることが好きな方は、自粛生活が長引くにつれ苦しくなったのではないでしょうか。ストレス解消法はバリエーションをつけることで、どのような状況でも、適切にストレス解消できるようになります。
自分が楽しめなければ意味がない!自分に合った方法を見つけて
何がストレス解消法になるのかは人それぞれです。誰かに勧められたものが自分に合っているとは限りません。一般的に良しとされているものでも、自分が楽しめなければ意味がありません。自分にとって合うものを見つけましょう。合うものを見つけるためには、とりあえずやってみることが大切です。やってみないと自分の気持ちの変化に気づくことはできません。ちょっとでも気になるもの、良さそうなものが合ったら、取り組んでみましょう。
それでは、ストレス解消法のポイントを抑えつつ、自分にとってのストレス解消法を探してみましょう。
ストレス解消法は2種類
ストレス解消法には2つの種類があります。一つ目は、行動的ストレス解消法、もう一つは認知的ストレス解消法です。
行動的ストレス解消法は、何か行動することでストレス軽減をする対処法のことです。例えば、ヨガをする、旅行に行く、カフェでお茶をする、友達に愚痴を言う、甘いものを食べるなどです。認知的ストレス解消法は、脳内でやるストレス解消法です。例えば、年末年始の旅行について計画する、旅行についてあれこれ想像する、過去の楽しい思い出を思い出す、今やるべきことについて考え抜くなどです。もし、自分はどちらかの解消法に偏っているなと思ったら、バランスよく増やしてみましょう。
リスト化してみよう
ストレス解消法について考えたらリスト化してみましょう。リスト化することで、自分にとってのストレス解消法が見える化します。見える化のメリットは、眺めているだけで気持ちが落ち着き、リストを眺めることさえもストレス解消法になることです。また、本当にストレスが溜まってどうしようもない時ほど、ストレス解消法が思いつかなかったりします。思いつく余裕がない時に、リストを用意しておくことで、そこから選ぶことができます。ストレス解消法は元気な時に用意し、リスト化しておきましょう。
ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。https://cbt-yoga.com
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