ミニマルな暮らしのメリットって?こんまりメソッドを実践して考えたこと

 ミニマルな暮らしのメリットって?こんまりメソッドを実践して考えたこと
Maiko Kuwako

最小限のモノで暮らす「ミニマルライフ」というスタイルを実践中の筆者が、あらためてそのメリットについて考えました。

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「物を持たない暮らし」として注目を集める「ミニマリスト」たち。本当に必要な物を最低限で暮らすという暮らし方。自分のお気に入りの物だけを持つ暮らし方。お金を出せば何でも手に入るモノが溢れる時代だからこそ、本当に自分に必要な物だけを見極めてシンプルに生きている人に私は憧れています。

「ミニマルな暮らし」私の定義

私の中でのミニマルな暮らしの定義は、自分にとって心地の良いモノやコトだけに囲まれる、余計な行動をしない暮らし。言い換えれば「シンプルな暮らし」ということ。だからと言って、何もモノを全く持たないということでも、欲しいものや夢・望みを我慢することでもありません。大切なのは、「欲しいモノは本当に必要なモノなのか」「その夢を叶えることでどうなるのか」を見極めること。そして私だけでなく、一緒に暮らしている家族にとっても心地の良い空間になっているかも大切です。

「欲しいモノ」と「必要なモノ」は違うのかもしれない

欲深く、たくさんの夢や希望、望みのある私が、どうしてシンプルな生活・ミニマルな暮らしを目指しているのか。

最初のきっかけは、Netflixで見た近藤麻理恵さんの『Tidying Up with Marie Kondo』で整理整頓にハマったから。整理整頓したことで、いかに自分が必要のないモノに囲まれて生活していたかということが分かりました。

着ていない洋服に靴にカバン、長いこと読んでいない本。

「欲しい!」と強い情熱を持って購入したモノでも、今の私にとっては必要なかったのかも…と思えるモノたち。実際に必要なモノはごく限られていて、限られたモノだけに囲まれたシンプルな暮らしをすることで充分に自分が幸せだと気づかせてくれました。

だからと言って、今欲しいモノがないわけではありません。おしゃれをすることだって好きだし、本も読むのも好き。インスタグラムを見て「この洋服可愛いな。欲しいな」、Amazonからメールでくれば「この本、読みたいな」と思うこともあります。

それに家族(特に子ども)がいれば、モノは否応なしに増えていきます。我が家では、毎月日本から『こどもちゃれんじ』が届きます。これは、娘(の日本語力)のために必要。また、たまにしか会えないじいじやばあばから、数ヶ月ごとにおもちゃや洋服が届くということも。

夫のワードローブを見ても、穴が開いてるTシャツなど、手元に残していることが不思議だなというモノもあります。実際、その穴あきTシャツは、私には理解不能なセンチメンタルアイテムらしいので、着る着ない関係なしに取っておきたいモノなんだそう。

家族がいるといつでもミニマルな生活というわけにはいきませんが、3人にそれぞれが心地の良いバランスを取るのがいいのかなと思っています。

ミニマルな暮らしのメリット

ミニマルに暮らすことのメリットを考えてみました。

無駄な買い物が減る(エコノミー)

冷蔵庫の中身を見やすいように整理整頓したおかげで、スーパーマーケットでの買い物の回数が減りました。スーパーマーケットって、何でも揃って便利なんですが、お菓子や飲み物などなんか余計なモノを買っちゃうんですよね。

「冷蔵庫に〇〇と〇〇があるから、マーケットで魚だけ買えばいいや!」「今日は家にあるものだけで、料理できる!」など、無駄な出費が抑えられるようになりました。今まで小さいと感じていた我が家の冷蔵庫。よくよく考えてみれば、3人家族の私たちにとってはちょうど良いサイズだと思うようになりました。

エコロジーによいことができる

ここシンガポールでは、スーパーではなくマーケットで買い物すると、プラスチックフリーに繋がります(レジ袋など)。

また、心地の良いモノだけに囲まれて暮らしているとモノを大切に扱うようにもなります。それは値段関係なしに。エコとか環境というと何だか堅苦しいようにも思えますが、ちょっとした行動が実は自然保護の観点で考えると「大きな一歩」に繋がるのだと私は信じています。

行動に無駄がなくなる

ミニマルな生活をするようになったことで、モノに対してだけでなく不必要な行動を取らないようにもなりました。隙間時間や一人でご飯を食べる時不必要に見ていたスマホの時間。なんか疲れたからという理由で買ってしまったチョコレート。欲求が先にきていた今までの行動とは代わり「本当にそれは私にとって必要な行動なの?」と考えられるようになりました。つまり、行動に無駄がなくなりました。もちろん、スマホを見ることもチョコレートを間食することもたまにはあります。絶対にそれが駄目というわけではないから。あくまでも、自分にとって負担にならない程度を心がけています。

本当に欲しいものに近づける

行動に無駄がなくなる=行動が丁寧になります。一つ一つの行動が丁寧になれば、自然と本当に必要なモノや夢、望みなのかということも自ずと分かるようになってくるのではないでしょうか。

自分が心地よいと思えることが大切

私自身、今もミニマルな暮らしを目指している段階で、しかもそれには終わりはないと思っています。大切なのは、「自分にとって心地よくて、また、一緒に住む家族も幸せになれる暮らし」を送るということを常に頭の片隅においています。

不必要なものにはエネルギーを使わないで自分にとって一番大切なものにエネルギーを注げるようになることがミニマルな暮らしなのだと思っています。

ライター/桑子麻衣子
シンガポール在住8年のライター/Webクリエイター/ヨガインストラクター(全米ヨガアライアンスRYT200保持)。3歳の娘Emmaと夫と3人暮らし。妊娠、出産、育児を経験しヨガを深めたいとインスタクターの資格を取得。Webメディアを中心に記事を執筆しながら、人にも地球にも優しいサステイナブル(持続可能)な暮らしの実践を目指すウェブメディア「House of Emma」を運営。ヨガの教えに基づいた「誰でもどこでもできる」をキーワードに、それぞれの暮らしに寄り添ったエコフレンドリーなファッション、ビューティー、ライフスタイル、ヘルスケア、旅行の提案をしている。

 

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