牛丼VSステーキ…老けないのは?医師に聞く「加齢物質」の正体
1日の摂取値の目安は?
食品中に含まれているAGE値を数値化した単位を「exAGE(イーエックスエージーイー)といいます。
「AGEの1 日の摂取値の目安は15,000exAGEとされています。1週間で 105,000exAGEを超えないように調整して好きな食事を楽しんでください。例えば、唐揚げや焼き肉を食べた次の日はAGEの低い料理を選べば、平均してAGEの蓄積を抑えることができ、老化のスピードを抑える可能性があります。」(山岸先生)
食事に含まれるAGE値
・サーロインステーキ…22,644
・牛丼…3,187
・ロースステーキ…19,971
・生姜焼き10,048
・とんかつ…8,946
・鶏のから揚げ…5,641
・しゃぶしゃぶ…2,575
・焼き餃子…4,190
・水餃子…1,625
※文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会報告『日本食品標準成分表2010』を参考に食材の成分と加工、調理方法を考慮して算出。
食卓で簡単に「糖化」を抑止する果物とは
糖化は気になるところですが、AGE値を気にするあまり、好物を我慢するのはナンセンス。AGEが高いステーキなどのお肉料理は、どのように食べたらよいのでしょうか。
「最近では、食品の中にはAGEの生成を抑制する働きをもつものや、腸からのAGEの吸収を抑える作用をもつものがあることもわかってきました。
中でもおすすめなのが『レモン汁』です。お肉の重量の1/4のレモン汁にお肉を1時間ほ ど浸して下処理をしておくことで、AGEを約40〜60%減らすことができます。 それは、レモンに含まれるクエン酸がたんぱく質と糖が結びつくのを抑え、AGEの発生を抑制してくれる働きがあるからです。レモンを買ってきて絞ってももちろんよいですし、市販のレモン汁を活用してもよいでしょう。」(山岸先生)
いかがでしたか?日々の食生活を見直すだけで、糖化を遅らせることができるのですね。ストレスは禁物ですが、できる範囲で実践してみましょう!
教えてくれたのは…山岸 昌一(やまぎし しょういち)先生
金沢大学医学部卒業。医学博士。内科医。金沢大学医学部講師、ニューヨーク、アル バート・アインシュタイン医科大学研究員、久留米大学医学部糖尿病性血管 合併症病 態・治療学講座教授などを経て、現在、昭和大学医学部 糖尿病代謝内分泌内科 主任 教授 及び 昭和大学付属病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 診療科長として診療に携わる。
出典:AGE測定推進協会 AGE(終末糖化産物)の多い食品・少ない食品
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