悩みが尽きず時間をムダに…「否定するほど長く続く」感情との付き合い方

 悩みが尽きず時間をムダに…「否定するほど長く続く」感情との付き合い方
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石上友梨
石上友梨
2019-11-04
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感情をあるがまま受け入れること

その感情は私にどのようなことを教えてくれるのだろうか?どのようなサインだろうか?と自分の内側に耳を傾けます。しっかりと感情に目を向け、感じることができれば、感情を和らげるための対処法を取ることができます。うまく感じられないと、どのタイミングでどんな対処法をすれば良いか分からなくなってしまいます。

広い視野で感情を眺められるだけでも、感情に圧倒されたり、巻き込まれることが少なくなります。人は見えないもの、よく分からないものに恐怖を感じます。感情を見ないようにすることで余計脅威に感じてしまいます。

マインドフルネス瞑想がオススメ

それでは、あるがまま感情を感じるためにはどうすればいいのでしょうか?

マインドフルネス瞑想がオススメの方法です。

マインドフルネス瞑想は、「気づく」「評価や判断をしない」という2つのポイントがあります。

呼吸に意識を向ける中で、自分の内側から湧き出る「考え」や「気持ち」に気づき、良し悪しを判断せず、呼吸に意識を戻していきます。マインドフルネス瞑想を練習する中で、あるがまま気づく力を養うことができます。

マインドフルネス瞑想のやり方

1.まずは姿勢を整えます。まっすぐに上から糸で引っ張られるように気持ちよく背筋を伸ばします。耳と肩の距離を遠ざけ、胸を少し開いた状態を保ちます。下半身はどっしりと安定させ、足裏やお尻を地面にしっかりと根付かせましょう。

2.次に、自分の呼吸だけに意識を向けます。息を吐くとお腹が凹み、息を吸うとお腹が膨らんでいきます。呼吸をコントロールする必要はありません。あるがままの呼吸を観察し、小さな変化にも気づいていきます。

3.呼吸を観察していると、いつの間にか別のことを考えていたり、何か感情や身体感覚を感じます。浮かんでくる雑念や感情に気づけたら、良し悪しを判断せず、再び呼吸に意識を戻していきます。

大切なことは意識がそれたことに気づくことです。そして、意識がそれてはダメだと自分自身を評価しないことです。意識がそれては戻し、意識がそれては戻す、この繰り返しで鍛えていくことができます。

ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。

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