悩みを誰かに話すことはなぜ重要なのか|ヨガの視点から考える
何かに行き詰った時、誰かに悩みを聞いてもらうことはとても意味のあることです。たとえその誰かが、解決方法を教えてくれるわけでなくても、です。ヨガの視点から、その理由を考えてみましょう。
誰かに話すことは、自分の悩みを理解すること
悩みを話すことで、相手が何かをしてくれるわけではないのに、すっきりしたり、気持ちが楽になった経験はありませんか?一人で悶々と悩んでいるよりも、誰かに話すことで解決することがあります。なぜでしょうか?
私たちは何かに悩んでいる時、何に悩んでいるのか、案外しっかりと分かっていないときがあります。何か漠然とした不安や悲しみを、なんとなく抱え日常を過ごしてしまうのです。さらにそれを抱き続けることで、不必要にその不安や悲しみをより深刻にしてしまうことだってあるのです。
対して、悩みを誰かに話すことは、自分が何に悩んでいるかを言葉にすることです。ぼんやりしていた悩みの種を明確にしていく作業でもありますから、しっかりと自分自身で何に悩んでいるのかを理解する、ということなのです。
自分の状態を理解すると、どうしたらいいかがわかる
自分の悩みの種がわかれば、それに対してどのように対処すればいいのかが見えやすくなります。とっても深刻な悩みのような気がしていたけれど、人に話してみると案外どうでもいいことだったと気づけば、もう悩む必要はなくなるでしょう。また、何か具体的に対処できそうな悩みだったら、行動に移せばいいのです。悩んでもどうしようもない、変わりようのないことに悩んでいると気づいたら、なんて無駄な時間を過ごしていたんだろうと気づくかもしれません。漠然としていたものをはっきりと見ることで、一歩先に進むことにつながるでしょう。
今の状態を理解し、進むべき道を見定める
ヨガでもこのように、スタンドポイント(自分の立ち位置)を把握することがとても大切です。自分がどんな状態なのかわからなければ、どうしたらいいかわかりません。スタンドポイントの把握は、ヨガの内観やアーサナへの集中の目的のひとつでもあります。アーサナで動かす体の状態、自分のマインドの状態、呼吸の状態など、自分の今の状態を理解できて初めて、何が自分に必要なのかが見えてきます。スタンドポイントがわかって初めて、次へとつなげることができるのです。
終わりに
自分の棚卸をしてみることで、より自分を深く理解できます。誰かに悩みを聞いてもらったり、書き出してみるのは自己理解にとても役に立つ方法です。何か悩みを抱えていたら、一回整理してみましょう!そうすることで、どうしたらいいのかが自然と見えてくるかもしれません。
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