第2の思春期?中年期の危機"ミッドライフ・クライシス"を乗り越えるには

 第2の思春期?中年期の危機"ミッドライフ・クライシス"を乗り越えるには
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南 舞
南 舞
2019-10-18

人生の中で幾度となく葛藤場面と向き合わなければいけないことがあるでしょう。その中でも中年期の葛藤をどう乗り切るかによって、その後の人生にも影響があるというのです。臨床心理士でもある筆者が、中年期の危機を乗り切るための対処法をお伝えします。

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ミッドライフ・クライシスとは?

皆さんは【ミッドライフ・クライシス】という言葉を聞いたことがありますか?40代から50代の中年期を生きる人たちに起きる心理的な危機のことです。心理学者のユングが提唱した理論の中に、【人生の正午】と言われるものがあります。少年の時期から20代~30代の青年の時期は人生でいうと午前となり、人生も始まったばかりで心身ともに成長していく段階。一方で、40代あたりの中年の時期から老人の時期にかけては人生でいうと午後になり、日没のように、人生の終焉へと向かって行く段階。青年の時期と中年の時期の境界が人生の正午にあたり、この境界のあたりになると人生の危機が起きやすいと言われています。

別名は「第2の思春期」

中学生から高校生のあたりの青年期と呼ばれる時期にも「自分は何者なのか」という葛藤が起きると言われますが、中年期にも似たような葛藤が起きるので、ミッドライフ・クライシスは別名【第2の思春期】とも呼ばれます。青年期の時に、自分のアイデンティティ(存在)について自問自答しながら答えを出してきたものが、中年期で再度問われることになるのです。

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