座位の前屈の基本|股関節を引き込み、上半身をゆるめるコツ
クラスでよく行うけれど、あえて詳しい説明がされないこともあるポーズのポイントや体の動かし方をご紹介。実はあらゆる基礎となる大事な動きを網羅しているので、改めて確認してみましょう。今回は背骨の詰まりを取り、中枢神経を整えるパスチモッターナーサナ。
パスチモッターナサーナ(座位の前屈)
背骨の詰まりを取り、中枢神経を整える
椎骨の間にスペースをつくり、背骨を整え、脳からの指令を伝える中枢神経を調整。心も落ち着き、穏やかに自身と向き合えます。
HOW TO
膝頭を真上に向け、拇指球・小指球・かかとを前に押し出して。膝がしっかり伸びて骨盤が立ち、股関節から倒しやすくなります。手のひらは外に向けると肩甲骨の上方が内旋し、背骨がさらに伸びます。
上から見ると
背骨を伸ばし、首の力を抜くことで背骨まわりの緊張がゆるみ、背骨を通るナーディ(生命エネルギー、プラーナの通り道)のラインが整えられます。
後ろから見ると
股関節を引き込み、骨盤を前傾させて深く前屈するには、左右の坐骨の間を広げ、太腿を内旋させるのがコツ。この感覚がつかめると、座位の前屈ポーズ全般がとりやすくなります。
坐骨の間を広げるには、お尻を後退させる
1.長座から手で床を押して背骨を伸ばす。お尻歩きの要領で片側ずつお尻を上げて2〜3歩後退すると坐骨が開く。
2.指を後ろに向けてお尻の横に手をおく。手をずらさずに床を後方に押すとさらに坐骨が開き、股関節から前屈できる。
背骨を伸ばすには、背中~腿裏の筋膜をリリース
両膝を立てて座る。足の五指を手でつかみ、手前に引いて1分半キープ。背中〜腿裏の筋膜をリリースでき、背骨が伸ばしやすくなる。
骨盤が後傾しているのはNG
背中が丸くなるのは骨盤が後傾している証拠。骨盤が後傾すると、股関節から上半身を倒すことができない。
体が硬い人は前屈できるところまででOK
膝を伸ばして座る。手が届く位置で脚をつかみ、手前に引き、股関節を引き込んでできるところまで前屈する。 手は届くところをつかむ。
教えてくれたのは…峯岸道子先生
「Body&Mind Yoga Studio」主宰。2000年に沖ヨガ指導者認定を受け、ヨガの道へ。運動生理学に基づく的確なアプローチで、幅広い年齢層から支持を集める。
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