ダイエット効果も!ストレス食いを解消する「食べるマインドフルネス」とは
五感を使った食べるマインドフルネス
食べるマインドフルネスは、食事をする中で行うマインドフルネスです。
食べるマインドフルネスでは、「ながら食べ」などマルチタスクはやめ、食べることだけに集中します。スマホの画面は閉じ、テレビは消して、五感をふるにきかせて目の前の食事に意識を向けます。
1.見た目を味わう
食べ物をしっかりと観察し、視覚を使って味わいます。食事はどのような色合いをしているのだろう。何が使われているのだろうと好奇心を持って見てみます。
2.香りを味わう
嗅覚を働かせて香りを味わいます。どのような香りがしますか?口に入れた後に、ふわっと香りが漂う場合もあります。噛んだり、飲み込んだ後に、香りが変化する場合もあると思います。ひとつひとつの変化に気づき、香りを楽しみます。
3.味覚を使って味わう
それでは、いよいよ食材を口に運びます。どのような味がしますか?
ゆっくりと咀嚼し、食事をたっぷりと楽しみます。噛むたびに味わいが変化していくと思います。
4.音を味わう
食材を噛んだ時にどんな音がしますか?食材によって、サクッと音がしたり、コリっとしたり、特に音がしないような食材もあるでしょう。
耳をすませて食材の音を楽しみます。
5.触覚を使って味わう
その食材はどのような食感でしょうか?唇に触れる感覚、舌の上に乗った感覚、歯で噛んだ時の感覚、それぞれをしっかりと感じていきます。しっかりと味わったら食材を飲み込む際の、喉の感覚にも意識を向けます。飲み込んだ後の余韻にひたるのも良いでしょう。
ふだん「ながら食べ」をしていると、マインドフルな食べ方にはすぐに慣れないかもしれません。しかし、意識することで私たちはより「気づきやすく」なり、マンドフルな食べ方ができるようになっていきます。
そして、食べるマインドフルネスを実践する中で、新たな気づきがどんどん生まれてきます。食事をしっかりと楽しむことで、「どか食い」や「ストレス食い」を予防することができます。また、たくさん咀嚼し、よく味わうことで、少量で満腹感が得られ満足できることもあり、ダイエットにつながりやすくなります。ぜひ、一度自分の食事の仕方を振り返ってみてください。
ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。
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