「医療現場で安全かつ効果的にヨガを伝えたい」Wワーカーまでの道のり ♯CASE1

 「医療現場で安全かつ効果的にヨガを伝えたい」Wワーカーまでの道のり ♯CASE1
Kenji Yamada
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――患者さんには健康な人とは違う心理的特徴はあると思いますが、ヨガ講師としてどのように向き合っていますか?

そうですね。例えばがん患者さんの多くは、自分に厳しく、それでいて自己評価が低いように思います。ヨガ中も周りの人と同じにできないと自分を責めて落ち込んでしまう。周りが頑張っている中で自分だけ休むのも苦手です。だから、「無理をしないで」と繰り返し伝え、サインを見逃さず辛そうな方には個別に声をかけるようにしています。そうした目配りは大切ですが、私がその方に何かをしてあげるとか、ましてや救ってあげられるとは思っていません。私の役割は、患者さんが自分で元気になる力を引き出すこと。無理はしないけど「ちょっと頑張る」を積み重ね、今の体の状態で何ができて、何ができないかを自分で判断できるようになってほしい。そしてできないことより、今できることを楽しみ、一歩ずつよい方向に向かい社会復帰する過程を見守っていきたいですね。

看護師とヨガ講師のWワークストーリー 鈴木陽子
Photo by Kenji Yamada

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Text by Ai Kitabayashi



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