なぜヨガは保険の対象外なのか?

 なぜヨガは保険の対象外なのか?
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なぜヨガは保険の対象外なのか?その質問の答えを端的に述べるとすれば、それは複雑だからです。

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アーカンソー州ベントンにあるディーン・オーニッシュ・リバーサル・クリニック(Saline Heart Group傘下)で働くストレスマネジメントの専門家でヨガセラピストのコートニー・バトラー・ロビンソンさん、そして国際ヨガセラピスト協会(IAYT)のエグゼクティブ・ディレクターであるジョン・ケプナーさんに、多くの健康保険会社がなぜヨガセラピーを保険適用外にしているのか、その理由を伺いました。

ディーン・オーニッシュ医学博士は、保険会社を説得するため、適切な食事と運動にヨガと瞑想を組み合わせると心臓病を改善できると2010年に発表し、大きく報道されました。

現在まで、ヨガセラピーは心臓病の患者を対象としたオーニッシュ・リバーサル・プログラムでのみ適用されていますが、Saline Heart Groupなどのいくつかの提携クリニックでは、がん治療にも用い始めています。

米・ヨガセラピストに聞く「ヨガが保険適用になるのが難しい理由」

Yoga Journal:これだけ有効性が証明されているにも関わらず、なぜヨガはこんなに保険適用になるのが難しいのでしょうか?

ジョン・ケプナーさん(以下JK):それは大きな質問です。国際ヨガセラピスト協会(IAYT)は、自主規制組織で全て任意です。スタンダード(基準)、認定機関、継続教育、認定書、および強制力のある倫理規範などはありますが、認定試験はまだありません。医療分野の専門家になるためには何らかの試験があります。IAYTはその取り組みを開始したばかりで、全て整うには更に2年はかかると予想しています。保健に関して言えば、そう言った試験は不可欠ですが、それだけで十分ではありません。すべてではありませんが、ほとんどの場合、認可を受けた医療分野が保険の適用範囲となります。

コートニー・バトラー・ロビンソンさん(以下CBR):私どもは、ウェルネスセンターを運営し、様々なプログラムを提供しています。そして最近、ガン治療にも適用を開始しました。オーニッシュ・リバーサル・プログラムは、ヨガセラピーを含む全てがメディケア(アメリカの高齢者および障害者向け公的医療保険制度)の対象である唯一のプログラムです。がんにかかったり、化学療法を受けたりした人の多くは、心臓に問題を抱えることになります。そういった場合でも、私たちはしばしば保険会社に請求することができるのです。

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Translated by Hanae Yamaguchi



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