ヨガとピラティスの違いとは?目的やダイエット効果、向き・不向きまで特徴を徹底比較!

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ヨガとピラティスの違いとは?目的やダイエット効果、向き・不向きまで特徴を徹底比較!

櫻井麻美
櫻井麻美
2019-08-05

ヨガとピラティスのポーズには、よく似たものがたくさんあります。どちらもマットの上で行うことも多く「いったい何が違うの?」と思う方も多いようです。似ているようで実は違いが多いヨガとピラティス、特徴から向き・不向きまでまとめました。

ヨガとピラティスそれぞれの歴史

ヨガの歴史

ヨガの発祥は4000〜5000年前と言われ、インダス文明にまでさかのぼります。遺跡には、ヨガの瞑想をしている像などが確認されており、当時よりヨガが行われていたのではないかと推測されています。そこから受け継がれていったものが、パタンジャリにより編纂された「ヨーガスートラ」という経典で体系化され、今のヨガの原型となり、時代とともに多様なヨガに発展しています。

ピラティスの歴史

ピラティスはその名の通り、「ピラティス」氏が作った独自のエクササイズです。もともと病弱だったピラティス氏は幼少のころから様々なスポーツやトレーニングを繰り返し、自らの体で実践を重ねていました。第一次世界大戦時には負傷兵のリハビリも行っており、そこで独自のエクササイズメソッドを彼らに施します。負傷した人の負担にならない動きでのエクササイズを工夫し、彼らの回復を助けたといわれています。そこからその独自のメソッドがアメリカを中心に発展し、現在の形になっています。

ヨガとピラティスそれぞれの特徴

ヨガの特徴

ヨガ 特徴
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ヨガの特徴は、ゆったりとした呼吸やポーズだけがすべてではなく、本来は瞑想を目的としているということです。今世界的にブームとなっているヨガは、体を動かしてポーズをとることが主流となっていますが、本来はそれはヨガの一部分でしかありません。他にも、プラーナヤーマと呼ばれる呼吸法や、瞑想法、その他たくさんの行法があり、古典的には師について教わるスタイルで受け継がれています。

ピラティスの特徴

ピラティス
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負傷した人たちへのリハビリから始まったピラティスは、激しい動きのトレーニングではなく、寝たままなどでも筋肉を強化できることが大きな特徴です。それにより、インナーマッスルを効果的に鍛えることができ、体のコントロールにもつながります。マットの上でのエクササイズだけでなく、マシンを使ってするものもあり、現在も進化を続けています。

ヨガとピラティス、効果と目的の違い

ヨガの効果/目的

ヨガの最大の目的は瞑想を深め、悟りの境地に至ること。ポーズによって坐法をとることに耐えられる体づくりをし、坐って瞑想を深めることがその先にあるので、ポーズで体を強くすることが目的ではありません。体が柔らかくなったり筋肉が増えたりと、副次的に体へのいい影響はありますが、より大きいのは精神的な影響でしょう。ゆったりとした呼吸によるリラックス効果や、瞑想を深めていくことで、自己を見る目を養い、感情に振り回されることが少なくなったり、自己統制できるようになったりと様々な体験を得ることができます。

ピラティスの効果/目的

ピラティスの目的は、リハビリが発祥ということもあり、体づくりがメインです。必要な筋肉をしっかりと強化します。また、それに伴い呼吸を意識的に続けていくことで、心肺機能の向上もめざします。質の高いエクササイズを行うことで自分の体をしっかりとコントロールする意識も身に付き、日常の姿勢改善にも効果的です。

ヨガとピラティスあなたに向いているのはどっち?

ヨガに向いているのは「心を整えたい人」

ヨガにも様々な流派や内容がありますので、運動量は一概には言えませんが、ストレスを抱えていて精神的に不安定になっている人や、ゆったりとした気持ちで体を動かしたいなど、リラックスを目的としている人にはリラックス系のヨガがおすすめです。心地よい呼吸とともに体を動かすことで、リラックスのスイッチである自律神経の副交感神経を優位にすることができます。ヨガの体の動きと呼吸に集中する時間は、瞑想的な時間でもあります。日常の悩みや考え事を少しずつ手放し、自分を整えることができますよ。

体を動かすことで筋肉はある程度はつきますが、効率的に筋肉を増やしたい人、徹底的なトレーニングを求める人には不向きかもしれません。パワー系では運動量は多いですが、筋肉を鍛えることを目的としていないクラスが多いでしょう。

ピラティスに向いているのは「体を鍛えたい人」

筋肉の強化や、体づくりを目的としている人には、ピラティスがおすすめです。ヨガは体は使いますが、運動量多めのクラスでなければ、そこまでの運動量はありません。体づくりという点では、そこに特化しているピラティスの方が効率的でしょう。呼吸はどちらも意識的に行っていきますが、ピラティスの呼吸は力強く行う胸式呼吸がメインです。覚醒を促す交感神経を優位にするので、エネルギッシュにトレーニングを行いたい人に向いているでしょう。

ピラティスはもともとリハビリとして開発されたものなので、運動習慣がない人にも親しみやすいでしょう。ただ、ゆったりと動いてリラックスしたい、という人には不向きかもしれません。

ダイエットに効果的なのはヨガ?ピラティス?

ダイエット ピラティス ヨガ
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体を引き締めたい、筋肉をつけたいなど、運動量が必要なダイエットに向いているのはピラティスの方が向いているといえます。ヨガのよりも一般的にピラティスの方が運動量が高く、トレーニング的要素が多いからです。ただ、ヨガにも副次的なダイエット効果があります。ヨガのリラックス効果により、ストレスによる過食や不規則な生活を改善することが期待できます。それにより、余分なカロリー摂取量が減り減量したり、お酒を飲む量が減ったり、ぐっすり眠ることができ生活習慣が改善するなど、健康的な生活を送ることにつながります。自分にとってどちらの方法があっているのかを考え、選ぶとよいでしょう。

関連記事:冷え・歪み・巡りを改善!ピラティスの3つのメリットとダイエット効果

ウェアやプロップスに違いはある?必要なもの

ウェア選びにもそれぞれの特色が表れます。

ヨガは流派やクラス内容により多様

ヨガでは様々な流派やクラス内容があるので、それによって向き不向きが変わります。ホットのクラスでは肩が出るタンクトップに速乾性のあるレギンスなどが一般的です。長袖や綿の素材のものは汗を吸い重くなり動きにくくなるので不向きです。リラックス系ヨガは、締め付けのないゆったりとした服装でも楽しめます。ただし、ボトムの裾が開いたものは逆転のポーズの時などに足が露出してしまうので注意が必要です。プロップスと呼ばれる道具は、ヨガブロックヨガベルトボルスターなどを使うことがありますが、こちらもクラスにより多用するときと全く使わない時があるでしょう。それらを使うクラスの時にはスタジオに備え付けてあるはずですので特に用意する必要はありません。

ピラティスのウェアは体の動きがわかるものを

ピラティスは体の動きを細かく確認しながら行います。インストラクターが自分のフォームを確認することもあるので、できるだけ体のラインがわかりやすい適度なフィット感のあるウェアを選びましょう。動きにも集中しやすくなります。ピラティスはマットの上で行うものとマシンを使って行うものに大きく分けられます。マシンでは、ヨガとはまた違うトレーニング的要素を楽しめるでしょう。

ヨガとピラティス、両方やってもいい?

ヨガとピラティスは似ているところもあれば、違うところもあります。その時々の気分に合わせて使い分けるのもいいですね。また、両方とも併せて行うことで、それぞれを身につけることができ、互いに影響しあうことも考えられます。リラックスと覚醒、精神と体、両面から自己鍛錬をしていくことは、結果的にそれぞれの統合へとつながっていくでしょう。自分をコントロールする手段として、どちらもとても役に立つものです。ぜひ、自分に合ったスタイルで取り入れてみてくださいね。

ライター/櫻井麻美
大学在学中に世界一周をし、卒業後は日本各地に住み込みで働く。既存の価値観の中で生き方を考えることに違和感を抱き、自分の生き方について考え始める。20歳の時にヨガに出会い、その後ヴェーダに触れ共感。自身でも学びを続けながら様々な場所でヨガを伝えている。

text by Asami Sakurai

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