客観視が進む?ヨガと一緒にやってみたい【ジョハリの窓】とは

 客観視が進む?ヨガと一緒にやってみたい【ジョハリの窓】とは
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南 舞
南 舞
2019-05-28

突然ですが、あなたは「自分のことを理解している!」と、どれくらい自信を持って言えますか?他人のことだと客観的に見ることができても、実は自分のことって意外と客観的に見えていないもの。もしかしたら、自分では分かっていない新たな可能性があなたの中に潜んでいるかもしれません。自分を客観視するにはどんな方法があるのか。臨床心理士でもある筆者が、自分を客観的に観察できる簡単なやり方をお伝えします。

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◆客観視の必要性とは?

ヨガスートラの中に「自分を知ると、世界とつながる」という教えがあるように、ヨガの練習は、自分を客観視し、周囲の環境や人間関係とうまく付き合っていくためにとても役立ちます。客観視ができていないと、感情ばかりが先回りして必要以上に他人や自分を傷つけたり、あるいは偏った思考によって、本来の自分の力を発揮できていないということも起きがち。ヨガと同じように、実は心理学においても、自分を客観視することが大切だと言われているのです。客観視をするための方法として、主にカウンセリングが行われることが多いのですが、カウンセリングを受けなくても、自分自身で客観視できる方法がいくつかあります。その中でも比較的簡単に行えるのが「ジョハリの窓」と呼ばれるワークです。

◆ジョハリの窓とは?

【ジョハリの窓】とは、アメリカの心理学者であるジョセフ・ルフトとハリー・インガムが公表したもので、<対人関係における気づきのグラフモデル>とも言われます。ジョハリの窓を用いることで、自分を客観的に見ることができ、今まで気づいていなかった隠れた自分の可能性を見つけやすくなるのです。ジョハリの窓は、【自分が分かる自分】【自分が分からない自分】【他人が分かる自分】【他人が分からない自分】の4つの側面を組み合わせてみていきます。そして、組み合わせによって4つの窓が出来上がります。まずは、この枠の中に自分の今の状況を思いつく限り書いていくと良いでしょう。それぞれの窓にはこんな意味があります。

ジョハリの窓
ジョハリの窓

①開放の窓

自分が考える自分の性質と、他人が見えている自分の姿が一致している状態。この領域が増えると、円滑なコミュニケーションができるようになる。

②盲点の窓

自分は知らないが、他人は知っている状態。自己分析ができていない状態なので、コミュニケーションに支障をきたすことも。

③秘密の窓

自分は知っているが、他人は知らない状態。秘密が増えるとコミュニケーションはうまくいきづらい。また、自分の意図で出さないという性質がある。

④未知の窓

自分も相手も知らない状態。自分の可能性を信じチャレンジしていくと、この領域は狭くなる。

【盲点の窓】【秘密の窓】【未知の窓】が大きくなると、他者とのコミュニケーションがうまくいかないなど、苦労が多くなると言われます。円滑なコミュニケーションを行うためにポイントになるのが【解放の窓】。この領域が増えることによって、他者との人間関係もより良いものになると言われているのです。

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