「なんだかソワソワする…」春の不安を和らげる【グレープルーツ】の驚くべき効果|管理栄養士が解説


環境の変化や新生活がスタートする4月は心身ともに疲労を感じやすい季節。なんとなく不安な気持ちやストレスを和らげるにはグレープフルーツがおすすめです。グレープフルーツが心と体をほぐすその理由を管理栄養士が解説します。
グレープフルーツの旬はいつ?
グレープフルーツはほとんどが輸入に頼ることが多く、年間を通して手に入れやすい果物です。4月から6月の間は国産のグレープフルーツが出回るので、旬は春から初夏にかけてとも言えます。柑橘なのに「グレープ」という名前が付く由来はぶどうの房のように1本の枝にたくさん実を付けるためと言われています。
グレープフルーツが不安を和らげる理由

緊張をほぐしてリラックスさせる
グレープフルーツ特有のほろ苦い爽やかな香りはリモネンとヌートカンという成分に由来します。リモネンは柑橘類の皮に多く含まれていて、ストレスや緊張を和らげるリラックス効果があることが知られています。もう一つのヌートカンという成分は柑橘類の中でもグレープフルーツ特有の成分で、ほろ苦い香りを生み出しています。
ストレスで消費するビタミンCをチャージ
人間はストレスを感じると「副腎皮質ホルモン」というストレスに対抗するホルモンが分泌されます。このホルモンの生成にビタミンCが関わっているので、強いストレスを感じると体内でビタミンCが大量に消費され不足状態に。グレープフルーツはビタミンCも豊富な果物なので、ストレスで消費されたビタミンCの補給に役立ちます。
ダイエット効果も?身体にも嬉しいグレープフルーツの効果
グレープフルーツの苦みのもとであるナリンギンという成分は食欲を抑えて食べ過ぎを予防する効果もあることで知られています。ナリンギンは果皮に多く含まれているため香りを香りを嗅ぐだけでも食欲抑制に効果があります。ナリンギンはポリフェノールの一種でもあり抗酸化作用を持ちます。紫外線やストレスで発生した活性酸素を除去して身体の健康を保ったり、若々しい肌を作ることに役立ちます。
グレープフルーツを食べる時の注意点
心と体の不調を整えるグレープフルーツですが、一部の医薬品と同時に摂取すると薬の働きを阻害してしまうため同時摂取はNGです。血圧を下げる薬と一緒に服用すると薬の効能を強めて血圧を下げ過ぎて、心拍数を早めてしまうという副作用も引き起こします。そのほかの薬との飲み合わせも注意する必要があるため、薬を服用している方は事前に医師への相談が必要です。
〈参考文献〉
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