肌、髪、粘膜の乾燥トラブルを解消!潤いを保つための食とセルフケアのすすめ


厳しい冬を超えたカラダは乾燥によるダメージを抱えています。目、髪、皮膚など、潤い不足で乾いた状態は花粉からのダメージも受けやすくなっています。 そこで、潤った身体作りのために日々の食事に+してほしい食べ物や、乾燥対策のためのセルフケアを紹介していきます。 身体の水や血液不足を補って、一緒にめぐりのよい身体を目指しましょう。
津液不足を補う生活スタイルを意識すべし
乾燥の原因は様々ですが、血流の悪さの他、加齢やライフステージによるホルモンバランスの変化、身体の中の津液(※しんえき=唾液、胃液、涙、汗などの体液)が不足していることも考えられます。爪がもろくなっているときは、津液だけでなく、さらに血液不足の可能性も。水分、血液不足を補いながら、潤いある身体を目指しましょう。
喉が渇いたなと思ってからではやや遅いので、まずは、こまめに水分を取る習慣が大切。津液の不足は、身体に熱がこもっていたり、汗をかきすぎても起こります。カラダを動かす際は、室温や気温、服装などに気をつけ、締め付けのない服を着用するとよいでしょう。
お茶やコーヒーは適量を嗜好品として楽しむのは問題ないですが、コーヒーやお茶の中には利尿作用が高いものもあります。そして冷えも津液のバランスを崩しやすいので、潤いをアップさせたいという目的の水分補給には、冷たい飲み物よりも常温のお水がおすすめです。
また、食物からは、タンパク質やビタミンなどの他、水分、油分も接種していますので、年を重ねて食が細くなった方や少食な方は、特に水分や油分の不足に要注意。栄養不足だと津液のバランスがとりづらくなり、血液の不足にも繋がります。絶食やダイエットなど極端な少食でも、もちろん潤いは低下してしまいます。
乾燥が気になるときのおすすめ食材
口、肌、髪など、部位別でおすすめ食材を紹介していきます。気になるときに、水分補給に+して少しずつとりいれてみましょう。
口が渇くときのおすすめ食材
口内、喉の乾きは、咳が出たり、口臭や虫歯の原因にも。
あんず……身体の水分バランスを整えて渇きを止める働き
梨……のどや口が渇くときに。風邪をひいて喉が痛いときにも◎
肌が渇くときにおすすめ食材
お顔だけでなく、ひじひざ、骨盤底などの粘膜などの乾燥も放っておくとくすみなどにもつながります。
はと麦……潤いをもたせて肌のなめらかに
くるみや松の実……肌に潤いとツヤを出す
髪が渇くときにおすすめ食材
髪のパサつき、つやのなさ、からまりなど髪に食べ物で補いましょう。
かぼちゃの種……毛髪にとって重要な亜鉛が豊富
黒ゴマ……白髪予防
くるみ……腎の働きが落ちて、白髪や抜け毛がある方におすすめ
渇きに貧血をともなっているとき
津液だけでなく、血液も不足しているときは栄養不足も考えられます。 まずは、身体をつくるためにバランスよく食べること。 そして、身体を冷やすと腎臓の機能に負担がかかるので、冷たい食品よりも、温かい食事がおすすめです。
大根、ニンジン、梅干し、クローブなどのハーブくるみ……腸を丈夫にする(胃腸が弱いと貧血に繋がる)
サフラン、プルーン、よもぎ、レバー……婦人科系が弱い場合や、更年期などホルモンバランスの揺らぎでの渇きは血液不足を補う食品を。
乾燥が気になるときのセルフケア
ヨガは、関節の動きや筋肉の柔軟性を高めて血流をよくしてくれるので、身体の乾燥対策には◎。より効果を高めるため、ヨガの前にプレワークやツボケアをプラスしてみましょう。 ふくらはぎを動かすと血流がよくなるので、ヨガだけでなく、少し歩幅を大きく歩いたり、軽いジョギングや水泳などの有酸素運動もおすすめです。
ツボケアは、 痛みを伴うほど強い刺激をせず、ゆっくり3~5呼吸ほど気持ちよい範囲の指圧をしてみましょう。
乾燥しているだけでなくかゆみが出ている場合は、かゆみが増す場合があるので、ツボの刺激はせずにプレワークのみにしてください。
かゆみを伴う乾燥を感じるときは甘いものや辛い物などの刺激が強い食品を控えめにしましょう。
頭部のツボケアと首をゆるめるプレワーク
ツボケア/百会
(耳の付け根と鼻の真ん中から頭頂に向かって上った交点)……全身によいですが、特に髪の乾燥が気になるときに◎
首のプレワーク
1.首の前で手をクロスして、中指で首の根元を軽く押さえる
2.百会で大きな円を描くように頭をゆっくり5回程回す
3.反対回しも同様に行う
手のツボケアと 肩甲骨周辺をゆるめて血流をよくする肩のプレワーク
ツボケア/陽池(手の甲側にある手首のしわの中央)……貧血をともなう乾燥に◎
ツボケア/合谷(手の甲の親指とひとさし指の間を手首に向かってたどり、骨がぶつかったところ、人差し指側)……特に顔のお肌全般に 潤い不足だけでなく水分のバランスを取りむくみにも◎
腕、肩のプレワーク
1.肩甲骨と脇の下の境目(わきの下の一番背面側)を反対側の手で軽くつかみ、 腕を大きく前まわしに動かす
※このとき、手を伸ばすように意識 すると肩甲骨周りがよくほぐれる
2.反対回し(背泳ぎ方向)へも同様に大きく動かす
3.反対側の腕も同様におこなう
足のツボケアとプ、下半身(足、ふくらはぎ、股間節周辺)をゆるめて血流をよくするプレワーク
ツボケア/三陰交(内くるぶしから真上に指幅4本上の骨の際)……貧血をともなう乾燥に◎
ツボケア/湧泉(足裏の中央より足指側のくぼみ)……冷えをともなう乾燥に◎
下半身のプレワーク
1.楽な姿勢で座り、足指を1本ずつ軽く引っ張りながら円を描くようにやさしく回す
2.足指をキュッと丸めて、開いてを10回程繰り返す (つらない程度に)
3.あおむけに横になり、腰幅に脚を開いたら膝を立てる
4.右膝に左脚の足首をのせ、自分の右ひざで左ふくらはぎを下から上にこする 反対の脚も同様に
次回以降、骨盤底のうるおいUpのためのセルフケアなども紹介していきます。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く