渡辺直美さん「安心して性に向き合えるきっかけを届けたい」ウーマナイザーとのコラボで想いを語る


ユーモラスなパフォーマンスで人々を楽しませる、お笑い芸人・渡辺直美さんが、ドイツ発の「Womanizer(ウーマナイザー)」とのコラボ商品をプロデュース。日本で人気を博した「ウーマナイザーリバティ2」に渡辺直美さんプロデュースのカラー&パッケージを組み合わせた特別限定モデルは、日本・台湾・アメリカで発売中。「私のように性にオープンな人もいる中で全員が同じ価値観を持っているわけではない。それぞれの想いを尊重しながら表現したい」と語る彼女は、今や海外でも挑戦を続けている。そんな数々の場面を乗り越えてきた彼女にプレッシャーに対処する方法や他人との比較を手放すマインドセットを伺いました。
初めての方もプレッシャーを感じにくいハートフルなデザイン
ーーー今回のコラボアイテムのテーマは安心できる場所。商品のデザインやカラーにどのような意味を込めましたか?
渡辺直美さん:セルフプレジャーアイテムというと、一般的にはビビットな色味の派手な見た目が多い印象がありますが、今回コラボさせていただいたウーマナイザーさんでは自由度の高いカラーリングが可能だったので、温かみのあるピンクを中心に配色しました。意識した点は何気なく部屋に置いてあっても違和感のない、馴染みやすさ。パッケージも本体に合わせて優しい雰囲気を感じられるイラストを採用しました。すごく可愛いですよね。

価格:15,540円(税込)
ーーー商品をどういった方に手に取ってもらいたいですか?
渡辺直美さん:一番は今までこういったアイテムを使ったことがない方に手に取っていただきたいな。実は私のInstagramやThreadsで今回のコラボアイテムについて投稿した際に、初めて使ってみようか迷っている方からDMで商品についての質問をたくさん頂きました。ぜひ、渡辺直美のコラボアイテムであることをきっかけに興味を持っていただければ嬉しいです。

上手くいかなくても、自分だけを責めるのはNO
ーーーネガティブな感情やプレッシャー、ストレスを感じた時に、取り入れているセルフケアやマインドセットはありますか?
渡辺直美さん:私の場合は特別な考え方を意識するというよりは、むしろ考えすぎないようにしています。人間誰しも、先のことに対して頭の中がネガティブな思考で埋まってしまうことってありますよね。事前にシミュレーションするのは大事だと思うんですけど、こうなったらどうしよう、ああなったらどうしよう...と色々なパターンを想定しすぎてしまうのも良くないと思っていて。まだ起こっていないことについて考えすぎても終わりがないので、 最近は「明日は怪我をしないで頑張れたらそれで良し」ぐらいの気軽さで、重く捉えすぎないことを大事にしています。
ーーー渡辺さんはたくさんのお客さんを前にしてトークやパフォーマンスをされることが多いと思いますが、緊張しやすい場面にはどのように向き合っていますか?
渡辺直美さん:私も緊張すること、いっぱいありますよ。大きな舞台やプレゼンってやっぱりプレッシャーもかかりますし。でも、少し冷静になって緊張している自分を俯瞰すると、実際は勝手に1人で焦っているだけということもあるんですよね。そういう時は「みんな味方、みんな敵じゃない」と自分に言い聞かせて、気持ちを楽にしています。
それでも緊張が解けない時は、お客さんに楽しんでもらうことに意識を集中させています。“私って最高!”みたいなテンションで「私にしかできないことをやるわけだから、みんなに喜んでもらえるように頑張ればいい。」という風に、見に来てくださる方へ尽くすことにエネルギーを注いでいます。
あとは、結果的に上手くいかなかったとしても自分のせいにし過ぎないことも大事だと思います。例えばテレビ番組の収録で滑ってしまっても、すべての原因が自分の実力不足だとは考えない。スタジオの環境やキャスティングに原因があったのかもしれないし、自分はちゃんと実力を出し切ったのだから過度に自分自身を責める必要はないと思うようにしています。
とにかく私が伝えたいのは、自分自身を苦しめないで欲しいということ。みんなが自分に自信を持って、自分がスペシャルな存在だと噛みしめながら、一緒に楽しく手を取り合って過ごせたら良いですよね。

自分を褒めてあげれば、周りの人も素直に素敵だと思えるように
ーーー他人と比べることなく自分らしくいるために心がけてることはありますか?
渡辺直美さん:私も昔は他人と比べる癖がありましたね。でも結局のところ辿り着いた考え方は、人は一人ひとり自分にしかできないことがあるから自分の長所を見つけてしっかり認めてあげようというもの。自分の長所と短所を理解できれば、やりたいことが見つかりやすくなるし、自分にとって不得意なものに関しては少しずつ伸ばしていこうと思える。そうすれば自然と周りの人に対してもフラットな視点を持てるようになって、他人の長所も素直に素敵だと思えるようになるし、自分ができないことは得意な人に頼りやすくもなりますよね。
自分自身に対して、時には厳しく叱ることも大事ですけど、私はそれ以上に自分を褒めてあげることを大事にしたいです。自分にプレッシャーを与えすぎないように心がけて、人間はそれぞれに得意不得意なことがあると多くの人が理解できれば、助け合いの世界に近づくんじゃないかな。
「性」に対する価値観は十人十色。多角的に向き合っていきたい
ーーー今回のコラボアイテムはこういったアイテムに初めて挑戦する方にこそ手に取ってもらいたいとのことですが、自らの性に対して罪悪感を持ってしまう方にメッセージをお願いします。
渡辺直美さん:「性」と一口に言っても、その言葉が意味する範囲は幅広いですよね。分からないなりに興味を持っていて知識を深めていきたい人もいれば、そういった話題を口にすることに罪悪感を持っている人もいる。反対に、開放的なスタンスの人もいる。私もその一人で、比較的オープンな姿勢でいるタイプですが、もちろん全員が自分と同じわけではないですよね。
だから「性」について一人ひとりが考えていることって本当に十人十色。今回のコラボアイテムではそういった部分を意識してデザインしました。いろんな角度から「性」に向き合い、一人ひとりの価値観を尊重しながら表現していきたいという想いを込めているので、プレッシャーを感じずにたくさんの方に楽しんでいただきたいです!

Profile●渡辺直美
1987年生まれ、茨城県育ち。お笑い芸人。2007年にデビューし、ビヨンセのダンスパフォーマンスで注目を集める。バラエティー、映画、ドラマ、CM、モデルなど幅広く活躍し、2014年には自身のアパレルブランド「PUNYUS」を設立。2016年のワールドツアー成功後、2019年から東京とニューヨークの2拠点生活を開始し、2021年にNYへ拠点を移す。Instagramのフォロワーは1000万人以上。ポッドキャストやスタンダップコメディライブも展開し、国内外で精力的に活動を続けている。
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