実はビタミンが豊富!【ニラ】葉先の栄養がなくなる「NGな保存法」とは?正しい保存法を栄養士が解説

 実はビタミンが豊富!【ニラ】葉先の栄養がなくなる「NGな保存法」とは?正しい保存法を栄養士が解説
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独特な香りが特徴なニラですが、料理の脇役になりがち。一見地味な野菜ですが、実は栄養がたっぷり詰まった野菜です。この記事ではニラの栄養について管理栄養士が解説します。

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ニラは実はビタミンが豊富!

ニラは緑黄色野菜の一つで、その中でもトップクラスの栄養素を含みます。特に強い抗酸化力を持ち、ビタミンエースと言われるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEがバランスよく豊富に含まれています。

βカロテン

βカロテンは体内でビタミンAに変わる栄養素です。ニラにはβカロテンが100g中3500μg含まれており、その量は緑黄色野菜の中でもトップクラス。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、眼の健康や皮膚の健康を保ちます。

ビタミンE

ビタミンEは強い抗酸化作用があることで知られている栄養素です。免疫力を高めたり老化防止にも役立ち、美容と健康に欠かせないビタミンです。

ビタミンC

柑橘類や果物に多いイメージがあるビタミンCも実はニラはビタミンCも豊富な野菜です。ビタミンCは皮膚や細胞でコラーゲンを作る助けをします。ストレスにより体内から減ってしまうビタミンでもあるので、こまめな補給が必要なビタミンです。

アリシン

ニラ特有の香りは、玉ねぎやにんにくにも含まれるアリシンという成分です。この成分は疲労回復に効果があると言われています。アリシンは発生してから10分後に活性のピークを迎えるので、そのタイミングで食べるのがいちばん栄養を効率的に摂ることができます。

ニラレバでスタミナが付くのは本当?

ニラレバのイメージ
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ニラに含まれるアリシンは糖質の代謝を助けたり、疲労回復に効果のあるビタミンB1の吸収率を10倍に高めてくれると言われています。スタミナ料理の定番であるニラレバは、レバーに豊富に含まれるビタミンB1をアリシンの力で効率よく身体に吸収できるようになるため、理にかなった組み合わせと言えます。

濡れたまま放置はNG。ニラの正しい保存方法は?

ニラは非常に繊細な野菜なので、濡れたまま置いておくだけでも葉先のビタミンが失われていきます。基本的には買ったらすぐ使い切るのがベストですが、保存する場合は野菜室に立てて保存しましょう。乾燥もニラが傷む原因になるので、ビニールに包んでから保存すると乾燥も防げます。また新鮮なニラは全体的に緑色が鮮やかで、葉先までピンとハリがあり、みずみずしいのが特徴です。傷んだものは葉先がしなっていてドロドロになっているものもあるので、新鮮なものを選んですぐ食べるようにしましょう。

〈参考文献〉

抗酸化ビタミン | e-ヘルスネット(厚生労働省)

ニラ|とれたて大百科|食や農を学ぶ|JAグループ

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