疲れやすさの原因は「股関節」の硬さ!体が硬い人こそぜひやって→寝ながらできる〈ほぐしワザ〉


「疲れ」の原因といったら、日々の忙しさや仕事におけるストレス、はたまた体調不良の前触れかもしれない…と思うことが多いのではないでしょうか。実はその他にも、「股関節の硬さ」が関係していることもあると知ったら少し驚くかもしれませんね。今回は股関節が硬いとどうなるのか、そして自分の股関節の硬さをセルフチェックするやり方と、運動が苦手な人でもベッドの上で簡単にできるストレッチを一挙にご紹介していきます。
その疲れやすさ「股関節の硬さ」と関係があるかも? 足裏を合わせた姿勢で柔軟性チェック
「何だか最近疲れやすい…」と感じる時、まず先に思い浮かぶのは忙しさに追われっぱなしの生活やストレスフルな仕事の状況、体調不良の前触れなどではないでしょうか。もちろんこれらも原因として考えられますが、実は股関節の硬さも関係しているかもしれません。
股関節は、脚の付け根にある骨盤と大腿骨(だいたいこつ/太ももの骨)をつなぐ関節です。球体の関節面が骨盤のくぼみにスポッとはまっていて、関節がクルクルとまわることで脚をあらゆる方向に動かすことができます。また骨格の構造や強靭な靭帯、周りを取り囲む大きな筋肉のサポートもあって、非常に安定した関節であることも特徴です。
ところが運動不足や長時間同じ姿勢(特に座位)を続けることなどによって筋肉・結合組織が硬くなると、関節可動域が狭くなり、いわゆる「股関節が硬い」状態になってしまいます。
※ まれに、股関節を動かしすぎて硬くなるケースもあります。
股関節が硬いとどうなる?
股関節周囲の筋肉が硬くなり関節可動域が狭くなっていると、次のような症状が現われやすくなります。
●歩き方のバランスが悪くなる(例:小股でちょこちょこ歩く)
●骨盤が歪む
●血液・リンパ液の流れが悪くなる
●下半身が冷え・むくみやすくなる
総じて、股関節の硬さは体の歪みのもとになります。歪んだ体を支えようとして偏った筋肉に負担がかかると、疲れやすいばかりか疲れが抜けにくい体になってしまいます。さらには血液・リンパ液の流れが悪くなると免疫力の低下や冷え・むくみ、老廃物、疲労も溜まりやすくなるでしょう。
ちなみに足の裏を合わせて座った時、ひざと床の間にこぶし1個分以上のすき間があると股関節が硬めだという目安になります。

心当たりがある人は、まずはゆるゆると股関節周囲の筋肉を動かすことから始めてみましょう。
股関節周りの筋肉をゆるゆる動かす:仰向けで寝ながらストレッチ
<やり方>

1)仰向けになり、ひざを立てる。脚は揃え、ひざの下にかかとをセットする。腰が床から浮きやすい場合、下に丸めたバスタオルやブランケットを置いてもOK。

2)脚を床から持ち上げる。すねを床と水平に保つ。

3)手でひざを持ち、上下左右に大きく回す。<回数:内・外回し各20回~>

4)手を床に下ろし、ひざの開閉をする。足の親指側面はつけたまま、脚をひし形に開く~閉じるイメージ。<回数:20回~>
ベッドの上でもできるので、「今日は座って過ごす時間が長かった」という日に試してみてはいかがでしょうか。
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