【効果実証済み】押すだけで冷えのぼせ・頻尿を予防!会陰のツボをやさしく刺激するツボ押しヨガ

 【効果実証済み】押すだけで冷えのぼせ・頻尿を予防!会陰のツボをやさしく刺激するツボ押しヨガ
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西川尚美
西川尚美
2024-12-27

ツボとは東洋医学の考えに基づいて、体内に存在するとする経絡(けいらく)という「」気の流れる川」上に存在する経穴(けいけつ)のこと。「気の出入り口」の役割があります。経穴は、気の川の重要なポイントで、経絡上の気血流を管理するといわれます 。気が詰まったり、少なすぎたり、多すぎたりするとツボ周辺が硬くコリコリになったり、ヘナっと弱くなったりという現象が生じます。今回はわたくしが実際にものすごく効果を感じたツボをご紹介いたします!

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更年期によくある「冷えのぼせ」とは

更年期症状として有名なものに「ホットフラッシュ」がありますが、上体は暑いのに末端が冷えるという「冷えのぼせ」も実はよくあります。

・上半身は冷えていないのに、下半身や手足だけに冷えを感じる
・手足は冷たいのに、頭に汗を大量にかき、ボーッとする
・暑い日にも寒いと感じる
・気温や室温が違う場所に行くと、汗が大量に出る
・手のひらや足の裏に汗をかきやすい

カラダを温めるのに役立つ「会陰のツボ」

会陰は、西洋医学の解剖学書にもあるカラダの部位です。骨盤底筋に位置する、生殖器と肛門の筋肉が交差した場所にあります(西洋医学の会陰の名前はこのツボに由来しているそうです!)。

東洋医学的にも会陰とはとても重要なツボです。カラダの中を流れるエネルギーの通り道である「経絡」のなかで、身体の背面を走っている陽の脈である「督脈」、身体の正面を走っている陰の脈である「任脈」、生殖に関わる「衝脈」の3つの大事な脈が合わさった場所。
百会のツボが陽気の集まる場所なら、会陰はその対極。陰の気が集まる(会う)場所です。

経絡
十四経発揮 経絡図 針灸自然堂

会陰を温めると、全身の血流が良くなり、冷えの改善が期待できます。また、会陰をマッサージすることで、自律神経の興奮が収まり、頻尿が改善する効果もあります。

一日一回、会陰に10往復ほど専用のローラーをかけることで自律神経の興奮が収まり、頻尿が改善すると婦人科でも指導されることもあります。 よもぎ蒸しなども会陰部から子宮や下半身を温めて全身の気巡りを改善しますね。このツボは特効穴として有名です。本当にカラダが温かくなります。毎日このポーズを行って全身ポカポカにしましょう。

会陰の効果・・・意識をはっきりさせる、心を落ち着かせ、恐怖を和らげる、痔、膣炎、尿道炎、月経不順、生殖器系の病気、婦人科系の病気全般、等

<ジャヌシルシアサナBのやり方>

1、右脚を前に伸ばし、左足を曲げて座る。

片足
Photo by Naomi Nishikawa 

2、左足踵を骨盤の下に入れて、その上に座る。

座る
Photo by Naomi Nishikawa 

3、前屈する。両手は右足の方に伸ばして、届くところに置く(骨盤底の痛くない場所を探して上に座る) 。3〜5呼吸する。

     反対側も同様に行う。

かまえ
Photo by Naomi Nishikawa 
前屈
Photo by Naomi Nishikawa 

踵を骨盤の下に置くので、腰の高さがあがるので、前屈すると上体の重さが負荷として下肢にかかります。いつもより前屈が深くなるかもしれません。
前屈の気持ちよさ、足裏ハムストリングスのストレッチも同時に味わってくださいね。

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西川尚美

西川尚美

西川尚美 サンディエゴでヨガに出会う。現在オンラインクラスでブレスワーク、陰ヨガ、瞑想、指導者養成講座を開講している。インサイトヨガのサラパワーズ氏、陰ヨガ創始者ポール・グリリー氏に師事。マインドフルネス陰ヨガ指導者養成講座 開講中。YYTT500、全米アライアンス RYT500認定講師 、介護予防運動指導員 著書「朝ヨガ夜ヨガ」宝島社 DVD「陰ヨガ for beauty & healing」



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