「更年期、とにかくしんどい…」心の疲労を感じやすい人に見られる4つの特徴とは

 「更年期、とにかくしんどい…」心の疲労を感じやすい人に見られる4つの特徴とは
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高本玲代
高本玲代
2024-12-23

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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更年期で心の疲労を感じる人の特徴と解決策

更年期は、女性ホルモンの変動により、様々な心身に影響が現れる時期です。ホットフラッシュ、イライラ感、倦怠感など、日常生活に支障をきたすこともあります。治療をしてもなかなか疲労感がとれない、しんどいと感じる方に読んでいただければと思います

心の疲労を感じやすい人4つの特徴

心の疲労を感じている人と話をしているとある共通点が見つかります。あなたは当てはまっていないでしょうか?

①マルチタスクを沢山している

子育てなどから女性は日常生活でマルチタスクが求められる場面が多くあります。マルチタスクにならざるを得ない場合はしょうがないのですが、できるだけシングルタスクが出来る環境を作っていく事も大事です。

特に職場などでは一定時間メールはつながらないようにして、目の前の作業を終えてしまう、などです。携帯やメールの通知もその都度脳を切り替えなければいけないので、作業に集中する時間は通知をオフしておくことも大事です

②想定外の出来事に弱い

決まったとおりにやることは得意だけれど、突発的な対応が苦手という方も多いです。私も急に親の不調が出た、子供の不調が出た、などはよくあります。

しかし、よくよく考えれば大抵のことはなんとかなります。焦らずその時にまた今後のスケジュールを組み替える余裕を持つと、意外と「変化」には強くなります。

「どうしよう」と思ったら「なんとかできるから大丈夫」と気持ちを切り替えておくこともおススメです。「どうしよう」の不安感でますます自分を疲れさせることのない様にしていきましょう。

③計画性がない

②にも関わりますが、その場その場で決めなければいけないという状況を作るために、都度自分の脳のリソースをつかわなければなりません。なんとなくでも全体の計画が可視化できていて、その全体設計図があれば、どこを組み替えたらよいのか、といった部分だけの判断になります。

あらかじめ起こりうるリスクなども想定して日頃から計画を立てておくことは、心理的疲労を軽減させます

本当に頭がいい人はその設計図が頭に入っているのでいちいち紙に落とす必要はないかもしれませんが、頭の働きが遅くなる更年期の時期はできるだけ紙などに書いたものを作っておくことをおススメします。

④思い通りにいかないことを考えて悩む

上司が思いやりのない人だ、周りの友人が更年期について理解をしてくれない、などといったご相談も多いです。勿論お子さんや夫婦の悩みも多くあります。

心の疲労は「自分の力ではすぐに状況が変えられないコト」に対して思い悩むことで起こります。なぜなら解決に時間がかかりますし、人は簡単に変えられないからです。

ある程度「こういう人もいるよね」といったことを受け入れた中で、自分で変えられる部分は何なのかを考えていく方が、心の疲労は早く解決していきます。

逆に心の疲労を起こさない人は「自分が解決できる部分にフォーカスし、できることを実行している」人になります。

今一度自分の「考える」ことをどんなことのために使っているのか考えてみると良いかもしれません。

限られた時間のなかで案外できることは限られていたりしますが、その限られていることを確実にやっていく方が成果は出やすいものです。

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高本玲代

高本玲代

フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。



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