【お悩み相談】朝起きたら喉がイガイガ…秋冬の喉の乾燥ケアを知りたい! #毒出し保健室
アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!
今回「毒出し保健室」を訪れてくれたのは、秋から冬にかけて喉の乾燥が気になるというNさん(39歳)。特に辛いのは、朝起きた時。現在の体調や、食生活などをお伺いしながら、おすすめのケア方法をご紹介させていただきました。
「朝起きた時の喉の不快感が半端ないです」
桑子: こんにちは!今日はどういったお悩みでしょうか?
Nさん: 秋から冬にかけて、喉がイガイガして辛いんです。
桑子: 喉の乾燥ですね。毎年ですか?
Nさん: そうですね。ずっとというわけではないんですが…特に、朝起きた時の喉の不快感は半端ないです。
桑子: 鼻詰まりなどはありますか?
Nさん:はい。 もともと副鼻腔炎になりやすく、アレルギー持ちなので、鼻は詰まりやすいんです。
桑子: いびきや無呼吸になっていることを指摘されたことは、これまでにありますか?
Nさん: それはないですね。
桑子: 普段の食生活についてお伺いしたいのですが、乳製品や脂っこい食べ物などを好む傾向はありますか?
Nさん: ありますね。
桑子: その他に、習慣的に食べるものや飲むものはありますか?
Nさん: 水分はよく摂るようにしています。その方が喉のイガイガが緩和できるかと思って。
桑子: 何を飲みますか?
Nさん: ミネラルウォーターをたくさん飲むようにしています。
起床時の喉のイガイガの原因は、鼻詰まりで口呼吸になっている可能性あり
秋冬の喉のイガイガの原因は…?
湿度が低く空気が乾きやすい秋から冬にかけて、喉が乾燥しがち。その理由は、大きく分けて、① 空気の乾燥 ② 口呼吸 の2つになります。
まず、①空気の乾燥についてですが、秋冬は、夏に比べて空気中に含まれる水分の量が減少し、湿度が低下。乾いた空気を吸い込むため、普通に生活していても喉が乾燥して不快感を感じやすくなります。
続いて、②口呼吸は、特に寝起きに喉の違和感を感じている人は、要注意。①で述べたように秋冬の空気は乾燥しているわけですから、その外気をそのまま取り込んでしまうため、喉や口内が乾いてしまうのです。鼻呼吸の場合は、口呼吸では喉の粘膜が剥き出しの状態になるので、細菌やウイルスが入り込み感染症にかかりやすくなる恐れも。一方で、寝ている最中に口呼吸になってしまうのは、鼻づまり、顔面の骨格または歯並び、口輪筋などの口まわりの筋力の低下、 睡眠時無呼吸症候群などがあげられます。
Nさんの場合は、副鼻腔炎をお持ちとのことですので、鼻詰まりが原因で睡眠中にも口呼吸になっている可能性が考えられます。まずは、鼻詰まりを解消することからはじめていきましょう!
鼻詰まりを解消して喉の乾燥ケア
□鼻うがい
「鼻うがい」は、その名前の通り、鼻を洗浄するセルフケア方法。
うがいと言っても、喉うがいとは異なります。岩塩小さじ1/2程度を加えた30度〜40度程度のぬるま湯を右鼻から左鼻へ、左鼻から右鼻へ流すことがアーユルヴェーダの鼻うがいです。
アーユルヴェーダでは、鼻が詰まっている時は気の流れも滞っているサインと考えられています。そのため10時amまでに鼻うがいをして、鼻の流れを通すことが大切とされています。
□乳製品や脂っこい食事、飲みすぎ、食べすぎを避ける
アーユルヴェーダでは、乳製品や脂っこい食事、飲みすぎや食べすぎは、鼻詰まりの原因になると考えられているんです。専門的に言うと、カファというエネルギーが高まった結果としてして、鼻詰まり、あるいは直接的に喉の乾燥や痛みなどの呼吸器疾患につながると考えられています。完全にカットすることは難しいかもしれませんが、鼻詰まりや喉の違和感がある時は、なるべく避けるようにした方がベターです。
□スチーム吸入
最後にご紹介するのは、ハーブを使ったセルフスチーム吸入。「ラーメンを食べたら、鼻水が止まらない」ということを経験したことはありますか?あるいは、「お風呂で温まったら、鼻が通った」という経験をしたことがある方もいるかもしれません。アーユルヴェーダスチーム吸入も同じ原理です。
準備するのは、①5cm大のショウガ: 3個、②コリアンダーシード: 小さじ2、③水: 1L、④鍋⑤バスタオル
やり方は、簡単。1) 材料をすべて鍋に入れて、沸騰させ、蒸気が出てきたら、火から下ろします。2) 鍋を覗き込むように顔に蒸気を当てて、頭から上半身と鍋の周りをすっぽりと覆うようにバズタオルを被せます。顔を近づけすぎないように注意してください!4)蒸気を、ゆっくり深く、鼻から吸い込みます。2-5分程度で完了。
いかがでしたか?寝ている最中は、なかなかリラックスしている状態ですので、なかなか口呼吸は難しいかもしれませんが、就寝用マスク、あるいはマウステープもおすすめです。ただし、鼻詰まりがある場合は逆に苦しいと思いますので、まずは鼻詰まりを解消してからが良いと思います。ぜひ、試してみてくださいね!
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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