節約したい人必見!【卵】大きさで栄養価は変わらないって本当!?管理栄養士が解説

 節約したい人必見!【卵】大きさで栄養価は変わらないって本当!?管理栄養士が解説
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毎月のように食品の値上げが続いていますね。その中でも、卵は比較的低価格で高栄養が摂れる食品として、皆さんもよく購入しているかと思います。サイズはSからLLまでありますが、大きさによって値段が違いますよね。でも実は、卵は大きさによって栄養価はほとんど変わらないんです!今回は、卵の知られざる栄養素の秘密を管理栄養士が解説します。

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卵はどんな栄養が含まれているの?

卵は、卵白61%、卵黄26%、卵殻13%の構成比になっています。大部分がタンパク質で、その他にビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。卵が良質なタンパク質といわれるのは、脳や神経の働きを助けてくれて、人の体内で合成することができない必須アミノ酸をバランスよく含んでいることです。アミノ酸バランスを示す『アミノ酸スコア』はなんと100点満点!一日一回は必ず摂りたい食品です。

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卵のサイズにはなぜS~LLまであるの?

卵のサイズの違いは、産むニワトリの身体の大きさだと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも実は、ニワトリの年齢によって変わってくるんです。卵を産むときの卵管というところが、年齢を重ねるごとに太くなっていきます。そうすることで、卵のサイズが大きくなっていくというわけです。

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大きさで栄養価が変わらない理由

サイズが違っていれば、中身の量も違い、栄養価も大きい方がたくさん含まれているのでは?と思いますが、実は違うのは白身の量だけです。黄身の大きさはどのサイズでもほとんど変わらないのです。卵の栄養は、大部分が黄身に含まれているので、サイズの大きさでの栄養価の違いはほぼゼロに近いといえます。茶碗蒸しや蒸しパンなど、やわらかく仕上げたいものの時はLを、ゆで卵や目玉焼きなどはSを、と使い分けるとお得です。

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卵の殻の色も違いは関係あるの?

白と茶色で栄養価が変わるのか?というと、これも変わりません。これはニワトリが卵を産む環境が、暗いか明るいかの違いです。明るい場所で生活している時間が長いと白い卵を産みやすく、暗い場所にいる時間が長い茶色い卵を産みやすくなります。エサが同じなら、色で栄養価が違うということはないのですね。

まとめ 

■卵の大きさは、ニワトリの年齢が上がると大きくなる
■栄養価が豊富な黄身の大きさは、サイズによってほとんど変わらない
■色の違いも栄養価には関係ナシ
■毎日食べる茹で卵や目玉焼きなら、Sサイズで節約!

卵の特徴と栄養価の秘密がわかれば、節約上手になれますね。ぜひ参考にしてみてください。

参考文献:その調理、9割の栄養捨ててます!/世界文化社
     完全版その調理、9割の栄養捨ててます!世界文化社
     卵でどんな栄養が採れるの?/JA全農たまご株式会社HP

ライター:やなぎかおり
特別養護老人ホームにて介護食の大量調理と栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、出産を経て、ヘルスケア栄養指導士を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。

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NS Labo(栄養サポート研究所)

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。



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