卵黄と卵白、たんぱく質が多いのはどっち?管理栄養士が徹底比較

 卵黄と卵白、たんぱく質が多いのはどっち?管理栄養士が徹底比較
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管理栄養士 山口ミホ
山口ミホ
2024-06-01

卵は手軽に調理できたり、さまざまな料理に活用できるので、常に冷蔵庫に入れておきたい食材の1つですよね。卵はたんぱく質が豊富なことでよく知られていますが、卵黄と卵白ではどちらの方がたんぱく質を多く含んでいるのかご存じでしょうか?今回は卵黄と卵白ではどんな栄養の違いがあるのか紹介します。

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卵はたんぱく質が豊富!

卵は生でも食べることができ、幅広く調理に活用できますが、卵の魅力はその手軽さだけではありません!卵は「完全栄養食」と呼ばれるほどさまざまな栄養を豊富に含んでおり、中でもたんぱく質がよいと言われています。さっそく卵のたんぱく質の魅力に迫っていきましょう。

たんぱく質とは?

そもそもたんぱく質とは体でどんな働きをしているかご存じでしょうか?体を動かすエネルギー源となる3つの栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質)のことをエネルギー産生栄養素や三大栄養素と呼び、体にとって必要不可欠な栄養素になります。それぞれの栄養素が体を動かすための働きをしていますが、その中でもたんぱく質は骨や筋肉、臓器、ホルモンなどを体の構成となるものをつくる働きをしています。

なぜ卵のたんぱく質がいいと言われる?

たんぱく質はアミノ酸と呼ばれる化合物から構成されています。たんぱく質の「質」はアミノ酸スコアという指標で表すことができ、この数値が高いほど(100に近いほど)良質なたんぱく質ということができます。卵はこのアミノ酸スコアが100あるため、良質なたんぱく質であると言われています。

卵
卵はアミノ酸スコアが100! photo by canva

卵黄と卵白、たんぱく質が多いのはどっち?

卵は良質なたんぱく質を豊富に含んでいることがわかりましたが、卵黄と卵白ではどちらの方がたんぱく質が多いのかご存知でしょうか?

  たんぱく質量
卵黄

卵1個分(20g)

3.3g

100g当たり

16.5g

卵白

卵1個分(40g)

4.0g

100g当たり

10.1g

※卵1個分の重さはLサイズで換算しているため、卵の大きさによって数値は異なります

表を見て分かるように、卵1個当たりの場合だと、卵白の方がたんぱく質を多く含んでいます。ただし、卵を構成している卵黄と卵白の割合はだいたい1:2になるため、100g当たりで換算すると卵黄の方が多くたんぱく質を含むことになります。

卵白と卵黄では、含まれる栄養素が大きく異なるのも特徴です。卵白はたんぱく質と水分がほとんどですが、卵黄は脂質やたんぱく質、ビタミン類、レシチンなどさまざまな栄養素が含まれています。そのため、栄養価は卵黄の方が高いといえるでしょう。

良質なたんぱく質を豊富に含む卵。さまざまな料理に活用することができるので、献立でたんぱく質が足りないかな・・・と思うときは、ぜひ卵をプラスしてみてくださいね!

【参考文献】

・厚生労働省 e-ヘルスネット

 「たんぱく質」

 「良質なたんぱく質」

文部科学省 「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

JA全農たまご株式会社HP 「たまごでどんな栄養が採れるの?」

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AUTHOR

管理栄養士 山口ミホ

山口ミホ

管理栄養士、腸活アドバイザー。病院の栄養士を経験後、安心しながら美味しく食べられるものを作りたいという思いから、食材の味や旬、無添加を大切にするジャム専門店にて店長として従事。レシピ開発や製造・加工、店舗運営を経験。現在は腸活アドバイザーを取得し、食で体もココロも美しくをテーマに、フリーランス管理栄養士として活動。



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