肩こりも呼吸も楽になる!「頑張らなくても大丈夫」ゆだねるだけで緩む体側ほぐし

 肩こりも呼吸も楽になる!「頑張らなくても大丈夫」ゆだねるだけで緩む体側ほぐし
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伊藤香奈
伊藤香奈
2024-10-16

肩こりをほぐしたり、呼吸を深くしたり、身体を変えるには、いっぱい動いたり、ストレッチしたり、頑張らなければならない、と思っていませんか?毎日頑張るあなたに、頑張らずに身体が楽になる動きをご紹介。

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体側をほぐすと呼吸が深くなる?!

肋骨の骨1本1本の間には、肋間筋と呼ばれる筋肉があります。肋間筋は呼吸の時に使われている筋肉で、硬くなると動きが悪くなり、呼吸を吸うときに思うように身体が膨らまないという感覚があるかもしれません。

肋間筋
呼吸で使われる筋肉
イラストAC

呼吸が浅くなると何が悪い?!

呼吸が浅い、深いは、日常の中で自覚することは難しいかもしれません。そんな時は1分間の呼吸の数を数えてみましょう。普通の呼吸で1分間、何回呼吸をしているいるかを数えてみます。
12回~20回が平均的といわれており(所説あり)、25回を超えるとかなり呼吸が浅い状態といえるかもしれません。ヨガなどを行ってリラックスした後だと、1分間に5呼吸前後くらいまで呼吸が深くなることもあります(筆者の体験談より)。

肋間筋を使って深く呼吸ができないと、代償として肩や首回りの筋肉が動いて呼吸を深くしようとします。頑張って深呼吸をしようとすると、肩が持ち上がって首に力みが入るのはこのためです。
肋間筋周りが硬くなって通常の呼吸も浅くなっている人は、肩や首回りの代償運動が日常的に起きているため、肩周りの筋肉が疲労し、肩こりや首こりを引き起こしている可能性があるのです。

体側をゆだねるだけでほぐす

肋間筋をほぐし、呼吸を深くおこなえるようになることで、肩や首への負担も減り、こりの解消にもつながります。
早速肋間筋をほぐしていきましょう。このエクササイズを行う時にオススメなのは、アーチヨガブロックですが、ヨガブロックの上にクッションを置いたり、筋膜リリースローラーの上に枕を乗せたりすることでも代用できます。

やり方

1)ブロックが体側にあたるようにおいて、横向き寝になるようにブロックの上に寝て、腕枕をする

体側伸ばし
photo by 伊藤香奈

2)さらに心地よければ、身体をダラーんとゆだねて両手を頭の向こう側に伸ばす

体側ストレッチ
photo by 伊藤香奈

数呼吸キープしたら、ゆったりと起き上がってみましょう。肩を回してみると、肩が軽くなっていたり、呼吸が深くなっているかもしれません。
身体の変化を感じながら、逆側も行ってみましょう。
 

▼インストラクターと一緒に動いてみよう

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AUTHOR

伊藤香奈

伊藤香奈

股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。



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