〈睡眠クイズ〉「高級マットレスの方がよく眠れる」 本当?ウソ?睡眠コーチ・角谷リョウさんの回答は
広告で流れてくる有名スポーツ選手が使っている、高級マットレス。対して、量販店のお手頃価格のマットレス。やはり値段に比例して、睡眠の質は変わってくるのでしょうか? 睡眠コーチ・角谷リョウさんが回答!
答え:睡眠の質は変わらない(ただし10代限定)
スタンフォード睡眠研究所を作った、睡眠研究の始祖と言われているデメント博士が、実際にマットレスの違いで睡眠の質が変わるかを実験したデータがあります。その結果が「睡眠の質は変わらない(ただし10代限定)」。
10代なら、床で寝ようが布団で寝ようが、ベッドで寝ようが、睡眠の質はあまり変わらないそうです。
ですが同時に、20代以降になると、年齢を重ねるごとにマットレスに気を使うことが睡眠の質に大きく影響を与えてることもわかっています。
マットレスは、値段ではない
高いマットレスと安いマットレス、一見高い方が良さそうに思いますが、じつは基本、差はありません。マットレスの違いというのは、床についた時のあたりの居心地の良さ、低反発か高反発で決まります。
なので、実際に自分が寝てみて寝心地のよさを感じるものが一番いいマットレス。寝心地のよさとは、ふんわりやわらかく安心できるんだけど、ちゃんと反発力もある状態のことを言います。なので、価格は関係ありません。
購入時、保証期間は必ずチェックしよう!
マットレスを選ぶ時、もう大事なポイントはもう1つあります。
それは「ヘタリが早いかどうか」。最初は良くても、1~2年経つと、マットレスに凹みができて戻らないという品質のものがあります。これを避けるために、チェックしたいのが「保証期間」。保証期間が長いメーカーは、それだけ品質に自信がある=ヘタリにくい、とも言えるので、ここは要チェックです。
また、何より大事にしたいのは、広さです。寝返りを打たないと血流が悪くなってしまい、眠りの質が低下してしまいます。ですから、20万円のシングルベッドを選ぶぐらいなら、2〜3万円のセミダブルを選ぶ方が圧倒的におすすめです。
動画で見る
教えてくれたのは…角谷リョウさん
1970年、名古屋生まれ。上級睡眠健康指導士。 NTTドコモ、サイバーエージェント、損保ジャパンなど160社以上、15万人以上のビジネスパーソンの睡眠改善をサポートしてきた実績あり。 認知行動療法や心理学をベースにした独自の睡眠改善メソッドによるサポートは評価が高く、講義・サポート依頼が殺到。 また、経営者1,000人以上の睡眠改善を通じて得た経験を活かし、現在は経営者特化型のサポートも実施中。 著書『働くあなたの睡眠術』は台湾・中国・韓国で翻訳出版されるなど、ベストセラーとなっている。 「人は、強制されても生活や行動は変わらない」をモットーに、楽しくみずから自分を変えたくなるようなサポートを追求している。LIFREE 株式会社共同創業者。著書に『働くあなたの快眠地図』(フォレスト出版)、『働く50代の快眠法則』(フォレスト出版)がある。2024年9月にYouTubeチャンネル「睡眠先生リョウ【仕事に超役立つ睡眠術】」を開設。
AUTHOR
ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く