実は老ける原因になってしまう、寝る前に飲んではいけないNG飲み物とは?管理栄養士が解説

 実は老ける原因になってしまう、寝る前に飲んではいけないNG飲み物とは?管理栄養士が解説
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栗城智子
栗城智子
2024-10-01

寝る前に何気なく飲んでいる飲み物が睡眠の質を下げ、お肌のコンディションを悪くしたり、心身の疲労へとつなげていたりするかもしれません。本記事では、寝る前に避けるべき飲み物を紹介します。おやすみ時間を充実させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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睡眠の質が下がると老けるって本当?

睡眠の質が下がると、老け顔に見えてしまうのは本当です。睡眠は健康のみならず、美容にも影響を及ぼします。浅い睡眠が続きぐっすり眠れずにいると、ホルモンや自律神経のバランスが乱れてしまいます。本来、睡眠中は成長ホルモンが最も分泌されるタイミングです。成長ホルモンは大人になると分泌量は減るものの、骨や筋肉、皮膚などを修復し、健康を維持する重要なはたらきがあります。しかし、睡眠の質が下がった場合、成長ホルモンの分泌が妨げられ、肌のターンオーバーがスムーズにおこなわれなくなります。この状態が続くとシミ・シワができやすくなるだけでなく、肌荒れのリスクも高まります。よって、睡眠の質を下げてしまう要素はできるだけ排除したいものです。就寝前の飲み物でいえば、睡眠を妨げるカフェインの摂取は避けるのがよいでしょう。

 

寝る前のNGドリンク①コーヒー

photoAC香りによってリラックス効果を得られるコーヒー。コーヒーのカフェイン含有量は100mlあたり60mgと、天然由来としてはカフェインが多い飲み物です。コーヒーを飲むと頭がスッキリしますが、それはカフェインの覚醒作用によるものです。カフェインの代謝は個人差が大きく、なかには体内のカフェインが半減するまで7時間かかる方もいるといわれます。つまり、寝る前のみならず、夕食後の1杯が睡眠にまで影響する可能性もあります。よって夕方以降のコーヒーの飲用は睡眠の質が落ちるため、控えた方がよいでしょう。

 

一方でコーヒーには抗酸化作用をもつクロロゲン酸などのポリフェノールが含まれることから、さまざまな健康効果が期待されています。コーヒーを楽しむ際は、日中にするのがよいでしょう。

 

寝る前のNGドリンク②緑茶

photoAC緑茶のカフェイン含有量は、せん茶は100mlあたり20mgに対し、高級茶である玉露は160mgと、とても多く含まれています。このことからも、緑茶を就寝前に飲むことはおすすめできません。しかし、緑茶はカテキンなどの機能性成分を含み、生活習慣病予防の効果も期待できるといわれています。また、お茶の旨味や甘味を呈するアミノ酸のテアニンは睡眠の質を高める成分として、近年はサプリメントも多く販売されています。

 

緑茶を水分補給として日常的に飲む場合、カフェインを知らず知らずに摂ってしまう可能性もあります。緑茶が好きな方は、水出しにするのもおすすめです。緑茶は氷水で淹れるとカフェインの溶出量が減るだけでなく、うま味もアップしておいしくいただけます。

 

寝る前のNGドリンク③炭酸飲料

photoAC飲むとスッキリする炭酸飲料。とくにコーラはカフェインのみならず糖質も多く含むことから、就寝前は避けるのがベストです。炭酸水や無糖タイプもありますが、冷たい炭酸飲料は胃腸に負担をかけ、眠りを妨げる恐れがあります。

 

寝る前に適した飲み物は、常温のお水や白湯です。お水を1杯飲むことで、寝ている間の発汗による水分不足を予防し、肌に潤いを与える効果があります。ノンカフェインのハーブティーや麦茶もおすすめです。

 

寝酒は最もNG!

上記の飲み物のほか、寝る前のアルコール摂取は避けましょう。寝酒は寝つきが良いのは事実です。しかしアルコールの覚醒作用により、眠りが浅くなって睡眠の質が下がるといわれています。アルコールに頼る就寝は習慣になりやすく、依存を形成するリスクもあります。よって寝酒は控えるようにしましょう。

 

質の良い睡眠を目指そう

本記事では、睡眠の質を下げる飲み物を紹介しました。睡眠の質を上げるには、就寝前のおこないだけでは成り立ちません。3食をきちんと摂り、適度な運動を取り入れるなど、1日を通して生活リズムを整えることが大切です。ぐっすりと眠ることは、心身のリラックスのみならず、美肌ケアにもつながっていきます。

 

〈参考文献〉

厚生労働省|健康づくりのための睡眠ガイド2023

厚生労働省|e-ヘルスネット|眠りのメカニズム

農林水産省|カフェインの過剰摂取について

農林水産省|緑茶の美味しさと機能性を両立する「水出し緑茶」


 
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栗城智子

栗城智子

大学卒業後、食品メーカーにて商品開発や品質保証の業務に従事し、管理栄養士を取得。特定保健指導やドラッグストア勤務において、人々の食事や健康、サプリメントに関する悩みに寄り添う。上記資格のほかフードスペシャリスト、離乳食・妊産婦食アドバイザー、日本化粧品検定1級、アロマテラピーアドバイザーなどの資格を保有。食と健康について学びを続けている。現在は子育てをしながら管理栄養士ライターとして執筆や商品監修に携わる。



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