パソコン仕事による手首・肘の腱鞘炎にはこの動きを!1日1回回すだけエクササイズ

 パソコン仕事による手首・肘の腱鞘炎にはこの動きを!1日1回回すだけエクササイズ
AdobeStock
伊藤香奈
伊藤香奈
2024-09-27

パソコン仕事をしている方、手首や肘の疲れを感じることはありませんか?実はパソコン仕事の姿勢は、肘や手首の腱鞘炎になりやすい手や腕の使い方をしているとご存じでしょうか?

広告

パソコン仕事で腱鞘炎?

最近、指や手首、肘周りに違和感を覚えることはありませんか?そのちょっとした痛み、腱鞘炎の前兆、または腱鞘炎になっているかもしれません。

筆者も、腱鞘炎といえば包丁を使って千切りを1日中行うくらい腕を酷使している人がなるものだと思い込んでいましたが、実は日々のパソコン仕事で、肘が曲げられなくなるほど痛みが出て、病院で腱鞘炎と診断されてしまいました。そして、その痛みは約半年たった今も消えてはいません。
今日は筆者の実体験から、パソコン仕事を頑張る方々に腱鞘炎に気を付けていただきたいポイントや、予防&痛みの軽減になるエクササイズをご紹介します。

なぜパソコン仕事は腱鞘炎になりやすい?

パソコン仕事で手首や肘が腱鞘炎になりやすい理由は、腕の骨の構造が関係しています。肘から下の腕の骨は、2本に分かれています。

右腕のイラスト
右腕の図。手のひらを正面に向け、親指が上を向いているポジション
イラストAC

右掌を上に向けたときに、外側にくる骨を橈骨(とうこつ)、下側(小指側)にくる骨を尺骨(しゃっこつ)と呼びます。この2本の橈骨と尺骨は、掌を上向きにしたときにまっすぐに並ぶようについています。

では、掌を下に向けるとこの骨はどうなるでしょうか?外側の橈骨が内側にねじれるような形になるのです。骨のねじれを作った状態のまま、肘を長時間固定し、手首もほぼ動かさず、指先だけ上げるように動かすことで、ねじれ×負担が手首や肘付近の関節に集まります。これが腱鞘炎を引き起こす原因になることがあるのです。

筆者も実際、病院で「腕を前にのばし、掌を下向きにして、医師が手を押さえた状態で手首を反らせて(背屈)みて、痛みがあるか?」と聞かれ、かなりの痛みがあったことで、腱鞘炎と診断される1つの理由となりました(その他、レントゲンで骨に異常がないこと等も確認した上での診断を受けました)。

腱鞘炎の予防と改善エクササイズ

筆者のように、パソコン仕事による肘や手首の腱鞘炎である場合、ねじれの根本である肘の外側をほぐしてあげることで、痛みが軽減したり、腱鞘炎の予防になる可能性があるとのこと。
炎症のように腕周りが熱くなっている場合は冷やすことが効果的ですが、長期にわたる場合は、筋肉が硬くなって動きが悪くなることもあるため、1日数回、気づいたときにエクササイズを行っておくと効果的です。
座ったままで今すぐできる簡単ぐるぐるエクササイズをご紹介します。

1)右腕を前に伸ばし、掌を内側に向けてグーにする

2)親指の付け根から肘に向かって骨をつたっていくと、肘の手前で骨の硬さがなくなり、ボコっと凹む部分があるので、そこに左親指をぐっと押し込む

3)左親指で強めに押したまま、右手首をグルグルと回す(右回し、左回し、10週ずつくらいが目安)

ブラブラと腕を振ってみると、肘周りが少し軽くなってほぐれた感覚が出ていればGood!逆側も同様にやってみよう。

腱鞘炎エクササイズ
親指の付け根を肘の骨に沿って上にたどっていく
photo by 伊藤香奈

▼動画でも詳しくチェックしてみよう! 

広告

AUTHOR

伊藤香奈

伊藤香奈

股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

右腕のイラスト
腱鞘炎エクササイズ
パソコン仕事による手首・肘の腱鞘炎にはこの動きを!1日1回回すだけエクササイズ