便秘とサヨナラ!これで簡単にスルリと出せる腸活マッサージ《デトックス体質になろう》
がんの中で女性の死亡原因の第1位が、大腸がん。その原因の1つに、女性は便秘になりやすいことが上げられています。日々の便秘ケアが、実は大きな病気を防ぐことにつながるかもしれません。
便秘の原因は?
便は健康のバロメーターの一つ。大腸の動きが悪くなると、便秘が起こります(下痢も同様)。一般的に3日以上排便がないことを便秘といいますが、男性よりも女性の方が便秘になりやすいといわれています。また、毎日数回の排便があったとしても、残便感があれば便秘といえます。1日に何度もトイレに駆け込むけど、なんとなくスッキリ出た感じがしないという方は、快腸なのではなく便秘といえるのです。
便秘の原因の1つが、男性よりも筋肉量が少なく、便のもとになる内容物を運ぶ動きや、排便時に十分な腹圧をかけられないから。また、女性は筋力量が少ないため冷えやすいことも知られていますが、体温が1度でも低くなると消化酵素の働きが鈍くなり、消化機能が低下するともいわれています。消化機能が低下することで便秘も生まれやすくなります(その他にも、便秘の原因は、水分不足、ホルモンの関係等、様々です)。
便はどうつくられる?
口から食べられた食べ物は、消化器官によって消化・吸収・そして排便されていきます。
消化管は口(口腔)から始まって、喉、食道、胃、小腸、大腸、肛門まで1本の管になっており、全長で約9メートルにもなります。
口から入った食べ物は、口ー食道ー胃ー十二指腸までは消化の働き。その後、小腸ー大腸は消化と吸収の働きを担っています。腸で消化・吸収された消化物の残りカスは、水分とともに排出されます。
この一連の動きがスムーズに流れることが大切ですが、便秘とは、大腸の動きが鈍ることで、便の通過速度が遅くなり、大腸内に留まる時間が長くなったことで排泄物から水分が吸収されすぎて硬くなってしまった状態のこと。筋力やホルモンの関係で不足している「出す力」を、マッサージで補っていきましょう。
腸マッサージで排便を促そう!
腸は骨盤内を四角く通っているため、腸の角腸マッサージをする時は、腸の流れに沿って腸内の内容物を出口方向に流していくようなイメージで行っていきましょう。
1)腸の右下を両手で5回プッシュする(①のところ)
2)右下から右上にかけて5回プッシュしながら押していく
3)右上を両手で5回プッシュする(②のところ)
4)右上から左上にかけて5回プッシュしながら押していく
5)左上を両手で5回プッシュする(③のところ)
6)左上から左下にかけて5回プッシュしながら押していく
7)左下を両手で5回プッシュする(④のところ)
8)左下から下腹部のあたりにかけて5回プッシュしながら押していく
9)下腹部を両手で5回プッシュする(⑤のところ)
このマッサージを3~5周繰り返す
※食後は2~3時間あけてから行いましょう
※仰向けに寝転がった形で行うと、お腹がゆるんで効果的です
▼インストラクターの動きもしっかりチェック!
AUTHOR
伊藤香奈
股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。
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