開封したパスタ、シンク下などに保管していない?管理栄養士が教える、開封済パスタの正しい保存方法
保存しやすく、そしてさっと茹でてすぐに食べられる食材としてパスタを常備しているご家庭も多いのではないでしょうか?特に乾燥パスタはあつかいやすく、傷みにくくて便利な食材ですよね。しかし、実は開封済みのパスタの保存方法が違っているかもしれません。正しい保存方法で、安全においしくパスタを食べましょう。
開封後のパスタの正しい保存方法とは?
乾燥パスタの場合
開封前の乾燥パスタは常温保存が可能ですよね。お店でも常温の商品として棚に並んでいます。では、開封後はどのように保存するのが正解なのでしょうか?
「開封して口を開けたまま保存」「輪ゴムで袋の口を閉じて保存」といった方法で保存しているご家庭が多いかもしれません。
「乾燥しているから」と思って、ささっと口を閉じてしまいがちですが、実は「しっかり密閉」がポイントです。
乾燥しているといってもパスタに虫がやってくるおそれがあるため、スキマがないようにしっかり閉じる必要があるのです。
また、カビや劣化を防ぐために、保存場所は高温多湿・直射日光を避けるようにしましょう。
シンクの下の引き出しなどに保管していませんか?シンク下は湿気がたまりやすいので、パスタの保存場所に適していません。
コンロの近くも温度が変わりやすく注意が必要なので、パスタはシンクやコンロから離れた棚などにしまうようにしましょう。
生パスタの場合
生パスタは乾燥しやすいため、開封後はすぐに調理して食べるのがおすすめです。
しかし、間違って開封してしまったり、余らせてしまったりした場合は、ラップでしっかりと包む、密閉容器に入れるなどして冷蔵保存してください。開封後は翌日に食べるなど、できるだけ早く食べ切るようにしましょう。
開封後の乾燥パスタは冷蔵保存できる?
生パスタのように「冷蔵庫に入れたら安全」と思うかもしれませんが、乾燥パスタは冷蔵保存をおすすめできません。
冷蔵庫に入れると、温度の変化により結露ができてカビの原因となってしまうおそれがあります。
たしかに冷蔵庫に入れると虫害を防げるかもしれませんが、劣化につながってしまうため「しっかり密閉して常温」がベストなのです。
パスタを入れる密閉容器とは?
「パスタ専用の密閉容器」も販売されていますが、専門の容器でなくとも、きちんと密閉できるものであれば問題ありません。
しっかりと口を閉じられる袋状のものや、パチっとふたを閉められるケースなど、ご家庭にあるものを使ってみてくださいね。
密閉容器に入れるときの注意点は、ぬれた手で直接パスタを触らないことです。いくら密閉容器に保存しても、入れるときに手がぬれているとパスタが湿気でカビを生やしてしまうかもしれません。
乾燥パスタの保存方法は
・高温多湿、直射日光を避けた常温
・密閉容器に入れる
・パスタをぬらさないようにする
・冷蔵庫に入れない
が基本です。
ぜひ保存方法を見直して安全においしく食べ切るようにしてみてくださいね。
AUTHOR
なつめももこ
管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。
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