【めんつゆ】開栓後の常温保存はNG?適切な保存方法と劣化しためんつゆの見分け方|管理栄養士が解説
うどんやそばなどのつけつゆ、かけつゆだけでなく、煮物やパスタなど、さまざまな料理の味付けにも活躍してくれるめんつゆ。常備しておくとなにかと便利な万能調味料ですが、その適切な保存方法をご存知でしょうか?常温で置いておいてもよいのか、それとも冷蔵庫にしまったほうがよいのか、悩むこともありますよね。そこで今回は、正しいめんつゆの保存方法を解説します。
未開栓のめんつゆは常温保存でOK
めんつゆは、開栓前であれば常温で保存できます。高温になりやすい場所は避け、直射日光の当たらないスペースで保存しましょう。
開栓後はかならず冷蔵保存!
開栓しためんつゆは、常温で保存せず、フタをしっかりとしめてから冷蔵庫に入れて保存しましょう。
空気中の雑菌が容器内に入ると、雑菌が繁殖し、めんつゆが劣化しやすくなります。そのため、開栓後のめんつゆは比較的傷みやすいといえるでしょう。パッケージに記載されている賞味期限にかかわらず、以下の期間を目安にして、はやめに使い切るのがおすすめです。なお、開栓後の扱い方がパッケージに記載してある場合には、その保存方法や保存期間を守るようにしてくださいね。
・ストレートタイプ…約2~3日
・2倍濃縮タイプ…約1~2週間
・3倍、4倍濃縮タイプ…約3~4週間
めんつゆには、開栓したらそのまま使えるストレートタイプと、水などで薄めて使う濃縮タイプがあります。ストレートタイプのほうが、濃縮タイプよりも保存できる期間が短いのは、含まれる塩分量が少ないためです。
劣化しためんつゆの見分け方
見た目やにおいなどに違和感があるときには、めんつゆが劣化している可能性があります。先ほど紹介した目安の保存期間内であっても、以下のような特徴がある場合には、食べるのを控えましょう。
・浮遊物が混ざっている
・濁っている
・炭酸のような泡立ちがある
・変なにおいがする
余っためんつゆの使い道
めんつゆの使い道は、麺類のつけつゆやかけつゆだけではありません。たとえば、しょうゆの代わりに豆腐にかけると、マイルドな味わいがおいしい冷奴に。
また、なすや小松菜などの野菜をめんつゆで煮れば、簡単に煮びたしができあがります。めんつゆは、だしとしょうゆ、みりんなど、複数の調味料がバランスよくブレンドされているため、少ない材料で料理の味が決まるというのが魅力的です。
そのほかにも、炒め物や煮物、パスタソース、親子丼、煮卵など、めんつゆは幅広い料理に活用できます。
市販のめんつゆは適切に保存し、品質を損なわないうちに使い切ることが大切です。開封後は傷みやすいため、ぜひさまざまな料理に取り入れてみてくださいね。
【参考文献】
・ヤマキ株式会社「よくあるご質問」
・ヤマサ醤油株式会社「よくお寄せいただくご質問 つゆQ&A」
・イチビキ株式会社「お客様相談室 つゆ・たれ」
AUTHOR
藤倉詩織
管理栄養士。【予防医療】にかかわりたいという思いから、大学卒業後は健診センターに就職。メタボリックシンドロームや生活習慣病の方への栄養指導・特定保健指導を経験し、現在はフリーランスの管理栄養士・ライターとして活動中。
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