常温保存だと品質悪化の原因に?冷蔵庫に入れて保存したほうがいい調味料5つ|管理栄養士が解説

 常温保存だと品質悪化の原因に?冷蔵庫に入れて保存したほうがいい調味料5つ|管理栄養士が解説
Adobe Stock

料理に欠かせない調味料。さまざまな種類があるため、常温保存が適しているのか、冷蔵保存が良いのかが分かりづらいことから誤って保存してしまい、調味料を無駄にしてしまうこともあります。調味料のロスはフードロス全体の中で約11%を占めています。今回、管理栄養士のアドバイスを元に、調味料の鮮度や品質を維持しながら最後まで使い切るための正しい保存方法を紹介します。

広告

冷蔵庫に入れるべき調味料とは?

みりん風調味料

本みりんは常温保存が適した調味料ですが、「みりん風調味料」は本みりんと異なり水飴を原料とする糖類など多く含みアルコールは1%未満のため、本みりんと同じように食材に甘みを加えることができます。ですが、アルコールが少ないためしっかり冷蔵庫で保存したほうがよい調味料と言えます。

味噌

味噌は塩分も高く発酵して作る調味料のため常温保存する方も多い調味料です。ですが、味噌を常温保存しておくと発酵が進んでしまい風味や色が変化してしまいます。未開封時でも冷蔵庫に保存することで発酵が進む事なく購入時と変わらぬ味で調理をすることができます。

調味料
Photo by Sumie

マヨネーズ

マヨネーズは常温で販売されていますが、開封後は冷蔵庫への保存がおすすめです。マヨネーズは油分を多く含むため気温が高い環境下では油が分離してしまう可能性があります。一度分離した油は元にもどることはなく、品質悪化の原因となるため温度が安定している冷蔵庫での保存が最適です。

ケチャップ

ケチャップもマヨネーズ同様に常温で販売されています。ケチャップには酢や糖類や食塩など使用して作られており、含まれている酢には殺菌効がありますが、そのほかの成分も含むため開封後は冷蔵庫内で保管することが望ましいです。
また開封したケチャップは風味や味も時間とともに落ちていくため冷蔵庫内で保管していても開封後1ヶ月を目やすいに使いきりましょう。

ポン酢

ポン酢は柑橘系の果汁と酢や醤油などを合わせてつくった調味料です。
ポン酢はさまざまな料理に使用して焼き魚・冷奴など幅広く活躍できる調味料です。ポン酢には殺菌効力の高い酢が含まれていますが、純粋な酢100%ではなくその他の食材で調味されているため雑菌も繁殖しやすいため開封後冷蔵庫での保存がおすすめです。商品により誤差はありますが開封後3〜4ヶ月を目やすいに使い切る美味しく安全に食べることができます。

調味料
Photo by Sumie

管理栄養士からのコメント

酢や本みりんに含まれるアルコールは殺菌効力がありますが、他の成分が加えられると冷蔵保存が適している調味料が多いです。そのため購入前に常温で販売されていても、開封後は冷蔵庫保存をする事になります。購入した調味料を無駄にしないため、正しい保存方法を家庭で実践しましょう。


参考:
snapdish:みんなの声大募集♪余らせてしまう食材編」として回答
日の出みりん 本みりんとその他のみりんってどう違うの?
マルコメ
デルモンテ
ミツカン:開封後の使用目安

広告

AUTHOR

竹内寿美恵

竹内寿美恵

保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

調味料
調味料