日差しが強い季節。食べるのを控えた方がいい食べ物とは?管理栄養士が解説
日差しが強い季節の食事は、実は身体や肌の回復状態に影響を与えます。1年で日差しが一番強い季節。しっかり食べないと体力がもたないと心配になりますが、一方で、こんな季節だからこそ控えた方がいい食べ物があります。避けた方がいい食べ物と、おススメの食材を管理栄養士が解説します。
日差しが体に与えるダメージは?
太陽の日差しの中には「紫外線」が有名です。紫外線と体への影響と言えば、シワやシミへの肌への影響だけではありません。紫外線を浴びすぎることでウイルスや菌へ抵抗する免疫力が低下してしまうこともあります。免疫力が低下することで風邪をひきやすくなったり、夏風邪が長引く要因にもなる可能性があります。
控えるべき食べ物は?
炭水化物中心の食事
年々夏の平均気温は高くなっており、気温上昇に伴い食欲低下を感じる方も多いです。夏場は、そうめんや蕎麦・うどんなどさっぱりした内容が多くなるため、炭水化物中心の食事になる頻度が多くなります。その結果、野菜や果物の摂取量が不足してしまい、食物繊維の量が不足し、腸内環境の悪化を招きます。また食物繊維が不足することで便の量も少なくなってしまうため、便秘につながる方も多いです。
また、野菜や果物から摂取できるはずのビタミンも不足するため、紫外線を浴びてダメージを受けた皮膚の修復がしっかりできなくなってしまう恐れもあります。
炭酸飲料
日差しが強い時は炭酸飲料ですっきりしたいという方も多いです。喉越しもよく、夏場は気分転換程度に飲むことは問題ありませんが、炭酸飲料には砂糖が多く含まれているものが多く、飲む頻度が多くなると摂取する砂糖の量も多くなり、腸内環境の悪化や体の老化につながってしまいます。紫外線を浴びることでお肌のダメージが大きくなりますが、砂糖が多い炭酸飲料を取り入れると肌だけではなく体全体の老化につながります。商品選びに注意しましょう。
免疫力を高めお肌のケアをする食べ物は?
日差しから受けるダメージの予防は食べ物から取り入れてインナーからケアしていくのが効率も良く、おすすめです。
もずく
もずくに含まれるフコイダンという水溶性食物繊維が豊富で食物繊維は血糖値の急上昇を予防する効果もあり、体の老化予防にもつながります。夏場もずくはさっぱりと食べることができるメニューも多いので取り入れやすい食材です。
にんにく
アリシンという成分がにんにくには含まれています。アリシンには疲労回復の効果や免疫力を高める効果があります。また、にんにくの香りは食欲をそそるため、野菜炒めやお肉の調味料に入れることで食欲がUPすることで、ミネラルやビタミンの摂取が増え、お肌のケアにもつながります。
まとめ
毎年夏場に風邪をひいて長引いてしまう人は、日差しを浴びることで起こる免疫低下の可能性もあります。夏場のお食事の内容を再確認し、免疫力を高める食材を取り入れ、お肌のケアと免疫力の向上両方にアプローチしましょう。
〈参考文献〉
大阪医師会紫外線対策
ニンニク 神戸保(大阪市立環境科学研究所 食品栄養価課)
AUTHOR
竹内寿美恵
保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。
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