【大根で腸活!】消化酵素アミラーゼはどこに多く含まれている?腸がよろこぶ食べ方は?栄養士が回答
大根は、味噌汁や煮物など、私たちの毎日の食事にかかせない野菜です。その活用法は幅広く、和え物や大根おろしなど様々な調理法がありますが、葉の根元と根の先端部分で成分の違いがあることをご存じでしょうか。今回は、大根の消化酵素、部位による違いについて管理栄養士が解説します。
大根に含まれる消化酵素とは?
大根はアミラーゼという消化酵素が豊富です。アミラーゼは、デンプンを分解して消化を高める働きがあります。食べすぎによる胃もたれや、消化不良、二日酔いにも効果的な野菜です。
また、食物繊維も豊富に含まれているため、腸内に溜まった老廃物を体の外に出してくれる効果も期待できるので、便秘気味の人にもおすすめの野菜です。ビタミンⅭも豊富で、抗酸化作用もあります。毎日のように食べている身近な野菜ですが、色々な効果があることに驚きますね。
アミラーゼはどこに多く含まれているの?
大根の消化酵素アミラーゼは、実は根の先端部分に多く含まれています。先端部分は辛いというイメージを持たれている方もいるかと思いますが、実はその辛み成分であるアリル化合物も先端部分に多く含まれています。アリル化合物には、胃液の分泌を促す効果があります。アリル化合物とアミラーゼとの相乗効果で、胃の健康を保ってくれるというわけです。
アミラーゼを効果的に摂りましょう
アミラーゼは熱に弱い性質を持っています。加熱によりアミラーゼとしての働きが失われてしまってはもったいないですね。そこで、アミラーゼを効果的に摂るには、生のまま食べられる大根おろしがおすすめです。大根を半分や1/3に切り、皮をむいて先端部分からすりおろすと扱いやすいです。また、大根に含まれているビタミンⅭも時間が経つと酸化しやすいため、食べる直前にすりおろすのが良いでしょう。先端部分の辛みを活かして、ピリ辛なお漬物にしても良いですね。また、よくお刺身に添えてある大根のツマがありますが、これも同じようにアミラーゼを摂取するのに効果的です。ぜひ残さず一緒にいただきましょう。
まとめ
いかがでしたか。今回は、大根に含まれているアミラーゼについてご紹介しました。アミラーゼは根の先端部分に多いことがわかりましたが、反対に葉元の部分には甘みがあり、煮物やサラダに最適です。食べ過ぎや胃もたれの時は根の先端部分を生で、辛みを抑えたい時は葉元の部分と覚えておくと良いでしょう。私たちの胃の健康を守ってくれる大根。お腹のお守りのような存在として、毎日の食卓で有効活用したいですね。
【参考文献】
あたらしい栄養学 | 高橋書店
ライター/やなぎかおり
特別養護老人ホームにて介護食の大量調理や栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、2度の出産を経て、ヘルスケア栄養指導士の資格を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。
AUTHOR
NS Labo(栄養サポート研究所)
全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。
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